タイ就職を検討している方からの問い合わせが増えてきている昨今。
今日は皆さんからいただく共通の質問をタイ現地の人材会社の方にぶつけてみましたよ!
問い合わせたのは、タイで有名な人材会社で就業している私の知人の方々です。
今回は4社に質問を投げて3社からお答えいただきました。
- タイ就職する人の特徴
- タイで見つかる仕事の種類と収入
- タイへ進出した企業の歴史

ある程度内容は重複していましたので、簡潔にまとめておきます。※社名は分からないように適当にABCとふっております。
なお、タイで就職したい方はあらかじめ日本のJAC Recruitmentを利用して良い案件をもらっておくといいですよ。
目次
タイで就職を目指す日本人の方は具体的にはどのような方が多いでしょうか?
30歳未満の応募者何を成し遂げたいのかというところまで掘り下げて就職しようとしている人はまだ少ない印象です。
30歳以上の応募者
居住地、男女比
年代はバラバラです。20~50代まで。男女比は6:4。未婚者が多いですが、タイ人女性との結婚を前提として来る方もいます。
タイ就職をしたい方たちに、どんな職業が人気があるでしょうか。
シニア層で経験豊富な方は製造業(品質管理、生産管理等)管理責任者や工場長などですね。
30代になると、良くも悪くも自身の市場価値をわきまえている方が多いですね。
仕事の需要で多いのはどういったものでしょうか
あえて日本人を雇う必要がないですので。タイ語もしくは英語+職種経験が求められます。
未経験OKの職種にも経験者が殺到しているような状況です。
・コールセンター
・旅行代理店
・不動産仲介
・ホテル
不動産会社のカスタマーサポートなどは、要は日本人からのクレーム処理だったりします。
それでも応募が殺到して経験者が採用されるというケースもあります。
飲食系は採用にお金をかけられないケースが多いですからね。
結果的に労働許可証を取らせずに働かせていることもよく聞きます。
日本でならベンチャー就職も良いですが、長い目で見たときに、労働許可書(ワークパーミット)や保険など最低限のものを支給いただく企業を選択することは大事ですね。
日本に居たときよりも金額がアップしますか?そういう方は多いですか
それは日本との物価の違いであり、金額は下がっても生活は良くなるというケースも少なからずあります。
それぞれの仕事の収入はどの程度でしょうか
為替はタイバーツ / 日本円は3.45(2019年8月)です。例:50,000バーツ(=約172,375円)
ちなみに2015年度の今頃はタイバーツ / 日本円3.68、つまり50,000バーツ(=約184,000円)です。
タイバーツメインで稼いでいる我々からすると、対円で資産を考えると、かなり悲しい状況なわけですね。
ただ、日常生活のコストは日本よりも安いので、ある程度しっかりとしたスキルをお持ちの方であれば、若くても貯蓄しながら良い暮らしができる人も多いです。
タイで新卒で就職する方も多いですか?
あえて新卒を取る理由がないので。新卒でも良いのはわけありが多いです。
バンコク郊外であったり、英語の求められるレベルが高い、とか。
(※1)タイで就業するにはBビザ(ビジネスビザ)と労働許可証が必要となります。
タイ就職にあたって。日系企業の進出状況


さて。ここからは私が調べた情報と見解です。そもそも、タイに進出している企業はどの業種が多いのか?ご存知でしょうか。JETROが調査した資料によると、
2008年度調査(2009年2~3月)に続く第2回目となるタイ進出日系企業調査(2015年1~3月)。前回調査時には3,884社だった日系企業数は、今回調査で4,567社まで増加。業種別の構成比では、製造業が全体の47.0%となる一方、サービス業が49.5%となった。
帝国データバンクの調査によると2018年は5,000社以上の日系企業が進出しています。タイ在住の日本人は約70,000人。
その中の駐在妻、子供、リタイヤした人を除いた方々がこの中のいずれかの業種に従事して働いています。
タイの日系企業の進出の歴史


どこの国もそうでしょうけど、タイもまずは第2次産業としてトヨタなどの大手自動車メーカーが進出。
それに付随して下請けベンダーも一緒にタイに進出してきた歴史があります。
そのため製造業の割合が非常に大きいわけですね。トヨタは1962年の10月5日に設立です。今から約50年以上も前にタイに来ております。
安い労働力、ある程度整ったインフラ設備。そのため日系企業の進出が著しかったわけです。
そして、そういった製造業向けの原材料の調達や販売に多くの卸売(商社)も進出しています。
しかし今ではタイの人件費も高騰中。タイ近隣諸国も徐々にインフラ設備が整いつつあり、最近ではベトナム、インドネシアなどに進出する企業も多いです。
私が担当しているお客様の会社でも、インドネシアに支社を作っている法人がありましたよ
そんな流れもあり、2,000年以降はタイへ進出してくる日系企業はサービス業にあたる第3次産業の進出割合が顕著になってきています。
上記のJETOROのサービス業の定義がかなり広いのですが、いわゆる工場系の2次産業以外をさしているようです。
卸売(商社)は元々多かったですが、さらに増加。(原材料のみではなく、完成品の販売も含むんでしょうね)。
最近では「専門サービス業」(コンサルタント、会計・法律事務所、職業紹介など)、や「飲食店」の進出が増加しています。
タイ就職にあたって。募集職種について


とはいえ、依然として全体の約70%の業種が製造業+商社なわけですよ。つまり、そこに雇用の需要が多いわけですね。職種で考えられるのは
- 営業
- バックオフィス系(営業事務、人事・経理)
- 技術職(金属加工技師、機械加工、金型設計士など)
- 生産管理
- 品質管理
- 倉庫管理
- GM,工場長
などでしょうか。圧倒的に営業職の募集割合が多く、次に技術系や工場長など。
技術職や工場長などは募集をかけてもなかなか集まらないので、そもそも駐在員枠でも募集をしています。
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事務系は募集が少ないですね。(わざわざ日本人を雇う必要があるポジションがそもそも少ない)。
事務系を狙うなら、残りの30%の業種のほうが需要が多いかもしれません。
旅行会社、カタログ制作会社、物流会社などでコーディネーター職として募集をかけているのをよく見かけます。
ただし先ほど人材会社の方が言っていたとおり、ある程度スキルがないとポジションを得ることが大変です。
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海外にも支店が多く、日本でも海外就職向けのセミナーをよくやっています。そういった参加枠は結構早く埋まるので、早めに登録だけでもしておいたほうが良いですよ。
日本で正社員としての職業経験がない、日本語しか喋れない人間がタイで就職できる?


結論から言えばできます。つまり、新卒も可能です。正社員キャリア経験もなく、語学もあまりできない方の就職先がいくつかあります。下記記事をご参照ください。
またC社のMさんもおっしゃっていましたが、とにかくタイで働きたいからといって、労働許可証も発行しない(するといっても数ヶ月放置)会社での就業はあまりに危険です。
そして、小さい会社ですと民間の保険には加入してくれないケースもあるでしょう。
医療費高いですよ。そのあたりは内定が出たタイミングでしっかり確認したほうが良いと思います。
就職するまでに時間はかかりますので、それまでは海外旅行保険が付帯されているクレジットカードを持参するなど、しっかりと対策をしておきましょう。
タイ就職:まとめ


最後に。こういうのって、各社のスタンスが見えて面白いですよね。今回質問を投げた人材会社の方々は、どなたも数回お会いしたことがある方々です。
問い合わせた際の各人のツール使用頻度(今回はfacebookメッセンジャー利用)にもよりますが、質問を投げた際に
・すぐにレスをくれる
・1社目に比べレスは2日程度遅れるが、お詫びと共に返信をくれる
・1社目に比べレスは4日程度遅れるが、直接会ってお話しましょうと声をかける
・既読スルー
こうもスタンスが変るものかと驚きましたw 既読スルーについて直接お会いしたMさんに話したところ、
どれだけ縁を大事にするか、マッチングビジネスの根幹を分かっていない。
と、ズバっと一言切られていました。笑 年間で表彰されて、各国のトップセールスだけが集まる会合に呼ばれるような方なので、言うことに重みがあります。
既読スルーされた某大手人材会社。社名は出しませんけど、、、だからといって、あえて私たちから勧める理由もなくなりました。今後は紹介するのを控えますw
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今、転職する気がなくても、自分が市場でどう評価されているか?を客観的に知っておくことは非常に大切です。
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