現地採用者としてタイで働く人へのインタビュー。第5回目は日系サービス企業で働いている斎藤さんです。
彼女が海外で働きたい理由とは。(※2016年1月現在)
<簡易プロフィール>
齋藤奈々子さん24歳、 神田外語大卒。Chiang Mai Universityへ約1年間の交換留学。
<経歴>
2015年4月より卒業後、新卒で現地採用として勤務中。
目次
タイに現地採用として来るまでの経緯
はい。昨年の3月に卒業しました。
そもそものきっかけは中学時代ですね。
当時中学生の頃に仲良くしていた友人が英語を堪能に話す子で、その子がきっかけで英語に興味を持ち、高校も国際科を選びました。
高校二年生の時、友人にタイスタディツアー(注1)に誘われて北タイに行く機会がありました。
それが初めての海外で何もかもが新鮮で。
その数ヶ月後にカナダに海外研修にも行ったのですが、タイほどの刺激は受けられず、タイにどんどんのめり込んでいきましたね。
そして大学でも交換留学という形でタイ北方にあるチェンマイ大学に行きました。
注1)主に途上国でNGOが活動する現場を視察したり、ボランティア活動などを行う旅行のことで、体験学習や現地の人々との相互理解を目的としています。
タイの仕事の探し方
大学のキャリアセンター(就職活動の指導、情報提供をしてくれるところです) の担当者の方に、いくつかバンコクにある企業を紹介してもらいました。
そして大学四年生の夏休みにバンコクに来て面接を受けました。
セキュリティ全般を扱う会社です。 AED(自動体外式除細動器)なども販売しております。
オフィススタッフとして、日本人はわたしを含め12人です。タイ人が20人程度です。その他に警備員が550名ほどいます。
決め手はやはりタイ語の読み書きができるからでしょうか。私が入社する前は、タイ語が話せる日本人営業員はおりませんでした。
ただ新卒でも大学によっては、通常は海外にコネがないケースが多いです。
また、一般的な転職であればエージェントを使う方が効率的です。詳しくは下記記事をご参照ください。
タイでのお仕事内容について
日本語 70% 英語 5% タイ語 25%ですね。上司やお客様とは基本的には日本語ですが、タイ人スタッフとはもちろんタイ語で話しています。
英語はタイ語では伝えきれない時に使います。職種は営業です。
BOIやウェブニュースを毎日チェックしています。
建築会社やコンサル会社に新しく進出する企業さんをご紹介していただくことも多くあります。
飛び込みも良く行きますよ。日系も行きますし、ローカルの路面店なども行きます。
日によりますが、日系は日本人がいると大抵は話を聞いてもらえます。
ただローカルの路面店はなかなか話を聞いてもらえず、パンフレットを渡すだけになることが多いですね。
印象深いエピソードは今の所、、、ただ楽しくやっています。
大きな工場に訪問する時などはすごくワクワクします。
工場の大きな機械が動くところを見たり、音を聞くのが子供の頃から何故か好きなんです。
やり甲斐は、、どうですかね、まだ営業としてかなり未熟ですので、いっぱいいっぱいです。
タイ人と日本人の板挟み状態になることですね。タイ人の言い分もわかりますが、日本人の言っていることも正しい。
その場合にどう仲介していいかわからなくなることもあります。
オフィスでは最年少なのでタイ人にも失礼なことは言えないですし。
タイ人を尊重することでしょうか。
タイにはタイのやり方があり、タイのことを一番分かっているのは彼らです。
日系の会社だからといって、無理やり日本のやり方を押し付けるのでは彼らも納得がいきません。
頭ごなしに怒ったりせず、きちんと理由を説明しないとだめだなと日々自分自身にも言い聞かせています。
家からバイクタクシーで5分程度です。
現地採用のスタンダードの額です。けっして良くはないですが、仕事内容に見合った額だと思っています。
休日、そして今後について
読書が好きなので家の近くのカフェでのんびりしています。夜は友人とご飯に行ったりしています。
一応います笑
え・・・??笑
友達の友達とか、お店であって意気投合したりとか、ですかね~。
ナンパとは言えないです!ほんとにたまたま席が隣で仲良くなり、という感じです。そもそもナンパの定義が、わかりません!
大学まではタイで就職することが目標でした。その目標を達成した今、まだ、大きい目標は見つけられていません。
高校生からずっとタイ一筋でしたので、次はまた違う国に行きたいとも考えています。
具体的に何がやりたいのかは見つけられていませんが、、。
私はキャリア面では正直少し後悔をしています。ここはタイですが、お客様は日本人です。
マイペンライ、サバイサバーイなど通用しません。日本のやり方をきちんと学んで来ればよかった、と思っています。
タイでは、日系現地採用の壁はかなり低いと思います。英語タイ語が話せなくても、雇ってくれる企業は多くありますし。
ご自身が英語力を活かしたいということであれば、シンガポールや欧米諸国を目指してみるのも良いかと思います。
そこにはそれなりの理由が必要です。
語学力や正社員経験のキャリアをあまりお持ちでない方は、下記を参照下さい。
インタビューを終えて

率直なご意見、いかがだったでしょうか。
新卒で海外就職を勧めている業者やネットの記事もよく見かけますが、働き方やキャリアを考えた上で合う・合わないはあると思います。
日本では大手企業でもこちらでは中小企業規模という会社は多いです。
そうすると当然日本のような丁寧な研修があるわけではありません。
加えて海外という環境もあります。適応するまでにはかなり苦労されることもあるでしょう。
またご自身がこうなりたい!と思っても、実際にその国で働く資格がなければ働くこともできません。
各国ごとに求められる英語力・スキル・就労条件は異なります。
ご自身が働きたい環境で求められるスキルや英語レベルを確認する必要はあります。
これから海外で働きたいと思った際はまず2つの行動を起こしましょう!
1.自己分析
今のご自身の現状を振り返って、目標を立てましょう。
今は出来ることは?いつまでにどこで何をしたいのか?そのためには何が足りないのか?をざくっと考える。
その際に自身の強み・長所を見つける方法については、下記記事もご参照ください。
2.国ごと、求人ごとに求められるスキルを知る
ご自身が働きたい環境で求められるスキルや英語レベルを知りましょう。
英語がどんなにできても働くことができない(=就労ビザが出ない)国もあります。
日本人が海外で働くにあたり、国ごとの就労条件は違います。結構、頻繁に条件は変りますのでご注意下さい。
例えば香港だと大卒以上、約3年の社会人経験が必須だったり、シンガポールは日本の大卒必須で出身大学の制限があるとか。
そのあたりの最新の情報は現地のエージェントを通して確認、相談するのがよろしいかと思います。
例えばJAC Recruitment(ジェイ エイ シー リクルートメント)は海外各国に支店があります。
登録をしておけば、就職をするタイミングが直近ではなくとも、自身が実際にその国で働くためには何が必要なのかを客観的にアドバイスをもらうことができます。
1と2は厳密にこの順番というよりは、棚卸しをしながら常に情報をアップデートしていくイメージですね。
個人的にはフィリピン、タイ、インドネシアは新卒(=職業経験なし)でも比較的就職しやすいイメージはあります。
そこをステップアップに別の国に行くもよし、同じ国の中で日系⇒外資に転職という道もあり、そのまま起業という道もあるでしょう。
自分にできることを増やしていければ自由度は増していくはずです。
そこを見極める意味でも、定期的に自分自身でキャリアを棚卸ししたり、人に手伝ってもらって棚卸しをするのは大事ですよね。
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タイ中心に部屋で働くのが好きな人です。
【経歴】新卒ブラック社畜→ニート→海外就職+副業→週3リモートワーク→デュアルライフ(日本↔タイ)
人材業界のRACAとして計7年以上活動し、現在は事業会社のRPO(採用代行)や複業キャリア講師としてフリーランスで活動中。
35歳から副業で複数サイト運営しながら、2021年からタイで金融投資(米&全世界)を開始。
2031年からサイドFIRE予定です。
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