海外就職が決まり、現地への引っ越しの準備をする中で忘れてはいけないのが保険加入です。
海外生活の中で、事故や病気で病院を利用すると高額な医療費を請求される場合があります。
日本と海外では医療事情も違うので、いざという時のために安心した医療費サポートが期待できる保険に加入しておきましょう。
目次
海外就職は雇用主によって保険対応が変わる
海外就職したときの保険は、勤務先の企業によって変わってきます。
なぜなら「海外で働く」といっても、現地企業に雇用される場合と国内企業に雇用されて海外に出向する場合があるからです。
雇用主が変われば、加入する保険の種類や保険料金を支払う国が変わってきます。
現地企業に雇用された場合と、国内企業に雇用されて海外で働く場合ではどのような違いがあるのでしょうか?
現地企業に採用された場合は自分で保険に入る
現地の企業に直接雇用されて海外で働く場合は、自分で加入する健康保険を選ばなければいけません。
海外で怪我や病気を治療しようとすると、医療費が高額になってしまいます。
このような高額請求を避けるためにも、必ず渡航先の国で使える現地の保険や海外旅行保険に加入しましょう。
海外出向の場合は会社が負担してくれる場合も
国内企業に就職して、海外の子会社や関連会社に出向する駐在員の場合は、企業負担で保険加入できる場合が多いです。
あくまでも雇用主は国内の企業なので、海外転出届を出して住民票を移動する必要もありません。
海外でいざという時に使える保険や海外旅行保険も企業が用意してくれます。
もちろん、日本で加入していた健康保険も企業が納付し続けてくれるので、日本に家族を残してくる場合も安心です。
海外就職の際に保険に加入する3つの方法
海外就職する際には、高額医療費請求を防ぐために医療保険の加入が必須だと紹介してきました。
それではどのようにして自分に適した保険を選ぶべきなのでしょうか?
現地滞在中に、医療費をサポートするためには「海外旅行保険」「渡航先の医療保険」「勤務先の福利厚生を使った医療費補助」などの方法で保険加入が必要です。
加入者の条件や、滞在期間などによって選べる加入方法が変わってきます。
これらの、3つの加入方法の違いを具体的に解説します。
海外旅行保険に加入する
まずは日本出国前に加入できる「海外旅行保険」への加入を検討してみましょう。
海外旅行保険とは、旅行者が海外の病院を利用した際に発生した費用をカバーしてくれる保険です。
病院との通訳サポートなどが充実しているので、駐在員として働いている多くの日本人が海外旅行保険に加入しています。
旅行代理店や保険代理店、そしてインターネット経由で申し込みができますが、数万円以上は確定しちゃうんですよね。
なお、現地企業に現地採用として雇用された場合は、「日本に帰国する前提」である海外旅行保険は利用できない場合が多いです。
ここでは現地加入までの一時的な対応になるので、費用を少しでも抑えておこう
ある意味使い捨てになるだけなので、ここでは費用を抑えるためにもクレジットカードに自動で付帯される保険適用を推奨します。
現地の医療保険に加入する
現地採用された方で海外旅行保険に加入できない場合は、現地の医療保険に加入しましょう。
保険料自己負担で、勤務先の企業が提携している保険や、外国人向けの医療保険を探す必要があります。
近年では日系保険会社が、日本人を対象とした現地医療保険を提供しているケースも増えてきました。
現地で医療保険に加入するメリットは、そのエリアの医療費相場などに適した保険を選べる点です。
勤務先の福利厚生を利用して保険に入る
企業の福利厚生で、医療保険の加入や医療費を負担してくれる場合もあります。
とくに海外企業ほど、仕事の成果を出すためには社員のヘルスマネジメントが必要だと考えている傾向が高いです。
社員がより働きやすい環境を作るために、医療費を100%負担してくれる企業も中にはあります。
ただあくまでも大手日系だったからです。その後に転職した会社では「保険無し」でしたね。
現地で働くために必要な「就労ビザ」を発行する条件として、現地で医療保険加入が求められる場合もあるんですよね。
ですので、仕方なく福利厚生を利用してサポートしてくれている面もあるかな、と。
現地就職が決まった場合は、企業の医療補助制度や福利厚生について確認しておきましょう。
ですので、以下記事でも書きましたが現地採用で働くことはあまりオススメしていません。
海外就職で保険加入する際に気をつけたいポイント
安心して海外就職するために、どのようなポイントを意識して保険を選ぶべきなのでしょうか?
グローバル化が進む近年、海外旅行保険や現地の外国人向け保険も増えています。
自分の環境や条件にあった保険を選ぶためには「補償額・補償内容」「現地の医療事情」「日本の健康保険の有無」などについて考えなければいけません。
なぜこのようなポイントを意識しなければならいのか、詳しく解説していきます。
補償額や補償内容の確認
どの加入方法でも、必ず補償額や補償内容の確認が必要です。
渡航先の国によって、いざという時に必要になる医療費が大きく変わってきます。
たとえば、日本では無料で救急車を呼ぶことができるのが常識ですよね?
しかし、海外の場合は救急車を呼んだだけでも、高額請求される場合があります。
- 日本:無料
- フィリピン:8,000円〜
- ブラジル:60,000円〜
- フランス:走行距離によって加算
- オーストラリア:35,000円〜
- アメリカ:123,000円〜
このように、救急車を呼ぶだけで高額な費用が発生してしまいます。
さらに医療費や入院費も国によって差があるので、加入する保険を選ぶ際には国に合わせた補償額と補償内容の保険を選ばなければいけません。
持病がある人は渡航先の医療事情のリサーチが必須
持病や既往症がある人は、基本的には保険加入が難しくなるので、保険条件や渡航先の医療事情も確認しておきましょう。
条件次第で利用可能な海外旅行保険もありますが、その数は多くありません。
海外旅行保険を選ぶ際には「旅行開始前に発病している病気のための治療費」が保険対象になっているか確認する必要があります。
保険条件の確認とあわせて、現地で常備薬などを入手できるのか確認しておきましょう。
日本一時帰国で通院が必要な場合は要注意
海外滞在中の保険が見つかったからといって、なにも考えずに日本の健康保険の加入をやめてはいけません。
なぜなら日本の健康保険に加入していない場合、一時帰国したときの医療費が全額負担となってしまうからです。
たとえば、定期的に帰国して通院や持病の常備薬をもらう必要がある場合は、日本の健康保険に加入し続けるのがオススメです。
海外就職するにあたり保険加入について悩む場合は、日本の健康保険に加入し続けながら、海外の医療費をサポートしてくれる保険に加入するか否かについても考えましょう。
本格始動する前の渡航の場合は?
現地の視察や事前面談など、駐在以外で現地就職する場合は海外に短期滞在することも多いと思います。
その場合は、クレジットカードに付帯している保険で賄う方法もありです。
年会費が無料で、持っているだけで保険が発動するエポスカードなどは、作っておくと安心ですね。
海外就職する際には自分に適した保険加入が必須
この記事で紹介したポイントはこちらです。
- 駐在員として派遣される場合は、企業が保険のサポートをしてくれる
- 現地就職する場合は、海外旅行保険や現地の外国人向け保険に加入する
- 海外の医療費は、日本よりも高額なので医療費サポートしてくれる保険加入が必須
海外で生活するにあたり「病気や怪我なんてするはずない」と甘く見てはいけません。
事件や事故に巻き込まれてしまう可能性はゼロではないので、安心して暮らすためにも自分に適した保険に加入しましょう。
保険を選ぶ方法を知らないと、それぞれを比較するのに時間がかかってしまいます。
この記事で紹介したポイントを意識して、自分に適した保険を選んでみてください。
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タイ中心に部屋で働くのが好きな人です。
【経歴】新卒ブラック社畜→ニート→海外就職+副業→週3リモートワーク→デュアルライフ(日本↔タイ)
人材業界のRACAとして計7年以上活動し、現在は事業会社のRPO(採用代行)や複業キャリア講師としてフリーランスで活動中。
35歳から副業で複数サイト運営しながら、2021年からタイで金融投資(米&全世界)を開始。
2031年からサイドFIRE予定です。
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