ワイズ – Wise– (旧トランスファーワイズ)を利用した海外送金サービスの使い方についてご紹介します。
留学、ワーホリ、海外インターン、海外移住予定、ノマド、すでに海外在住している方には非常にお得な海外送金サービスです。
海外送金できる機関はいくつかありますが、今回は私が実際にメガバンクと楽天銀行で振り込んだ際の手数料との比較も併せて載せてご紹介していきますね。
目次
Wise(旧transferwise)とは?使って大丈夫?
Wise(旧名称transferwise)は2011年にイギリス・ロンドンで創業されたオンラインでできる海外送金サービスです。
音声通話サービスのSkypeで働いていたターベット・ヒンリクスが創業。
彼は毎月のように海外送金をしていましたが、送金手数料の高さと手続きの煩雑さに辟易していました。
そこで産まれたのがWiseです。
Wiseの基本情報と安全性について
本社 | イギリス・ロンドン |
送金可能国 | 80ヵ国以上 |
従業員数 | 2,800名以上 |
利用者数 | 1,000万人以上 |
対応通貨数 | 60通貨 |
対応言語 | 14(日本語サポートあり) |
月間送金金額 | 9,000億円以上 |
セキュリティ | 24時間体制 |
Wiseの日本法人であるワイズ・ペイメンツ・ジャパン株式会社は、関東財務局によって第二種資金移動業者(第00040号)として免許登録されています。
銀行ではありませんが、金融機関と同じセキュリティレベルで運営されていることを示していますよ。
私自身、何度も利用していますが、特に問題は起きておりません。
Wiseの海外送金サービスを利用するメリット×3つ
- 送金手続きが簡単で時間がかからない
- 送金されるスピードが他と比べてめちゃくちゃ速い
- 送金手数料が圧倒的に安い
Wiseのメリットはずばり手続きに時間がかからず、送金スピードが速く、送金手数料が圧倒的に安い点です。
送金手続きが簡単
いわゆる銀行窓口で海外送金をする場合は、
↓
依頼書の記入をする
↓
自分の番が来るまでその場で待つ
↓
必要書類の提出をする
このように多くの時間をかける必要があります。でもwiseなら支払いはWiseの国内口座へ振り込むだけなので、オンラインバンキングです。
アプリやウェブで手続きをすれば、スマホで簡単に家にいながら海外送金ができちゃいます。
送金されるスピードが早い
着金までの所要時間は、受取銀行の処理によって時間は変わりますが1〜2営業日で着金できます。
後述しますが、早ければ私の場合は当日中には送金されていました。
なお、なかなか着金できていなくて心配な方、操作がよくわからなくて困っている方向けの日本語カスタマーサポートもあります。
これもWiseの大きなメリットですよね。
送金手数料が安い
一般的に銀行から海外送金をする場合にかかる手数料は以下のようなものがかかります。
- 送金手数料:送金銀行に支払う海外送金の手数料
- 受け取り手数料:受取銀行に支払う海外送金の手数料
- 中継銀行手数料(コルレス手数料):送金時に中継する銀行が徴収する手数料
- リフティングチャージ料:両替せずに同一通貨を送金するときに発生する手数料
Wiseは国内送金を活用しているため中継手数料の発生がありません。
送金前のシミュレーションで表示された額がそのまま送金できます。(一部中継手数料が発生するケースは注意表示されます)
上記のようにサイト上にも手数料の比較記載がありますが、実際にどれくらい安いのか?気になったので自分のお金でやり比べてみました。
・三井住友銀行:約25,000円(2019年当時)
・楽天銀行:約20,000円
・Wise:約8,000円
他の銀行レートの詳細が気になる方は以下の+マークをクリックしてみてください。
このようにメガバンクにしろネット銀行にしろ、いずれも手数料が高い結果になってしまいました。
そこで活用したのが今回ご紹介しているWiseです。
Wise(ワイズ)のデメリット
主なデメリットは以下の3点。
- 1回あたり100万円までの送金となる
- 銀行振込以外は手数料は高くなる
- 現地の銀行口座が必要
1回あたり100万円までの送金
100万円以上を送金されたい場合は、複数回に分けて送金手続きをご作成下さい。
なお、多額の送金を複数行う場合、追加情報の確認(送金目的や収入源の証明)が求められる場合があるようです。
このような追加事項の確認は、各国の法令や規制遵守のために行っているとのこと。
面倒だからとSWIFT送金を利用する手段もありますが、その場合は手数料も割高になりますので、他の手段も検討しておきましょう。
余談ですが、100万円以上の海外送金は税務署に把握されていますので、そのおつもりで。
銀行振込以外は手数料は高くなる
手数料は振り込みに比べて約4~5倍取られますので、安く済ませたい場合は銀行振込を選択しましょう。
日本円の送金に関しては、銀行振込以外の手段を選択すると、手数料は高くなります。
特別な理由がない限り、銀行振り込みを利用するのが賢明です。
現地の銀行口座が必要
海外送金を受け取るには、送金先の現地の銀行口座が必要となります。
海外旅行で行く場合は現地に口座を持っていない人が大半なので、旅行用として利用するには不便です。
Wiseの口コミや評判
海外送金のワイズ(Wise)の口コミや評判を一部抜粋してきました。
良い評判や口コミ
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やはりメリットである「手数料の安さ」「送金の速さ」という意見が多かったです。
悪い評判や口コミ
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ワイズの悪い評判や口コミを上記以外にも確認してみましたが、海外送金ができなかったという意見や、特定の通貨の対応ができないなどの意見がありました。
ただ大半の内容は、ご自分の操作ミスや理解不足などが原因のケースが多そうでした。
Wiseで海外送金をする手順と使い方
wiseはPCとアプリいずれからも登録ができます。大まかな手順は以下のとおりです。
なお、実際に送金する日の手続きを簡単にしておきたかったので、事前に本人確認ができないかな?と思い問い合わせたのですが、
残念ながら送金手続きまで進めないと本人確認の作業は行うことができないとのこと。
準備しておくもの
以下の物をご準備下さい。
- 顔写真付きの運転免許、パスポート(マイナンバーカードがない場合)
- (注1)住所確認書類(マイナンバーカードがない場合)
- (注2)マイナンバーカードorマイナンバー通知カード
- 送金先情報
- ペンとメモ用紙(4桁の認証コードを書き、顔写真を携帯などで撮影する)
マイナンバーカードは手に入れるまでにものすごい時間がかかります。
郵送手続きも含めて約2か月。さすがデジタル後進国の日本です。
私はマイナンバーが出来上がるのを待ちましたが、問い合わせたところ、どうやら持っていなくても対応できるようですね。
日本に住民票を入れればマイナンバーが記載されているんですよね。そちらを提示すれば手続き可能とのこと。
①Wiseに無料登録をする
PCから登録する場合の手順とスマホからの手順はそれぞれ以下に記載しておきます。
パスワードは「文字と数字を両方含み、最低9桁の文字列」が必要です。忘れないようにメモをしておきましょう。
②送金額を入力する
メール、パスワードを登録すると、そのまま送金額の設定画面になります。
送金したい通貨を選び、送金額もしくは受取額を設定しましょう。いずれかの金額を設定すれば、もう一方は自動的に計算されます。
わたしは日本からタイの自分の口座に100万円を送金するので送金元を日本円、送金先をタイバーツで設定。入力ができたら「続行」を押します。
個人アカウントを選んでください。
送金元の情報を入れる画面になるので、自分(送金人)の情報を入力。入力する項目は次のとおりです。
国 | 日本にお住まいの場合は「日本」 |
---|---|
名前(ローマ字) | パスポートに記載されている通りに氏名を入力 |
名前(カタカナ) | 氏名をカタカナで入力 |
生年月日 | 日、月、年(西暦)の順番で入力 |
職業 | 会社員、大学生、専業主婦などを記載 |
住所 | 市区町村以降の住所を入力(例:六本木7丁目8番6号) |
市区町村 | 市区町村を入力(例:港区) |
郵便番号 | 郵便番号をハイフンなしで入力 |
都道府県/州 | 都道府県を入力(例:東京都) |
電話番号 | +81(日本の国番号)を選択し、日本の番号の最初のゼロを抜いた数字を入力(例:090-1234-5678 の場合は 9012345678 と入力) |
③受取人の口座情報を入力する
送金先は「自分自身」を選択。
次に受取人のメールアドレス、口座名義、口座情報を入力しましょう。
送金目的を聞かれますので選択。私はタイでの生活費なので生活費用をチョイスしました。
④本人確認を行う
本人確認は30分以内に終わらせる必要がありますのでご注意ください。
審査終了後に本人確認がネット上でできなかった場合、ご自宅に住所確認書類(アクティベーションコード)が郵送されます。
住所記載は間違いのないようしましょう。用意するのは先ほど申し上げた以下の物です。
(もしくはマイナンバー通知カードorマイナンバーがわかる住民票)
●顔写真付き身分証明書
(日本発行のマイナンバー、運転免許証、在留カードなど)
●カメラが付いているスマートフォン
(自撮り写真を撮影しアップロード)
●手のひらサイズの紙(付箋など)&ペン
(4桁の認証コードを書くために必要)
わたしはマイナンバーカードを選んで進めましたので、そちらをご紹介しますね。
本人確認書類の撮影
次のステップで、認証コード(4ケタの数字)が提示されます。
認証コードを紙に書き、本人確認書類の下において一緒に映るよう撮影しましょう。
写真撮影は表面以外にも、裏、斜め(立体的)の合計3点が必要です。
本人確認セルフィー(自撮り)画像の撮影
口座開設者本人であることを証明するためにセルフィー画像も撮影します。認証コードが読めるように紙を持って撮影してください。
⑤指定先の口座へ入金する
受取人を設定していない人はここでも設定できます。登録済みの方は自分の口座を選択。入金方法はオンラインバンキング。
Wise Japan(ワイズ ジャパン)の日本口座(三菱東京UFJ銀行)に送金したい金額を振り込みます。
振込先の情報が表示されるので、表示された情報をもとに振込を完了させましょう。
ここまで進んだらご自身のネットバンキングの口座を開いて送金を完了させましょう。
なお、「後で振り込む」を選んでその場ではなく後で振り込むこともできます。
銀行振込が完了したら再度アプリを開き、振込先情報の下にある「振込が完了しました」というボタンを押しましょう。
なお、スマホで手続きを進めていると表示されませんが、PCで確認した際には以下の注意事項がありました。
お振込みの際は、お客様の氏名と会員番号(P●●●●●●●あなたの会員番号)を「依頼人名」欄へご入力ください。
弊社は振込名義を基に送金手続きへの紐づけを実施するため、会員番号のご入力をお忘れの場合は入金確認にお時間を頂戴する場合がございます。
また、記載された氏名や会員番号が登録情報と一致しない場合は、送金手続きを進めることができません。
カトウアイ
⇒「P123456」または「P123456カトウアイ」
※「P」も必要ですので省かないように
⑥海外送金の振りこみ後の進捗
アプリでも状況の過程がわかりますので安心ですね。タイの口座に確認できるまでには2営業日ほどかかるとのこと。
スピードでもwiseが早いですね。2営業日と記載がありましたが、まさかの当日に受け取りができていました。
285,819THB(991,792円)が今回振り込みできた金額です。この日の為替は1THBで3.47円
100万円送金をして991,792円残ったので、差額の8,208円が手数料として取られています。
ちなみに画面上の277,008THBは先ほどご紹介した楽天銀行から振り込みした場合の金額です。wiseが圧倒的にお得ですね。
追記:タイから申請した3回目以降はなぜか早かった(2021.10.6)
タイに戻ってきてから、改めて楽天銀行→Wise→アユタヤ銀行への送金を100万円ほど試してみましたが、やはり速いです。
↓
14:41 Wiseから処理を受けた旨をメール受信
↓
14:42 アユタヤ銀行で着金の通知
なぜかさらに早くなっています 笑
ちなみに上記画像はバンコクで最もレートが良いと言われる緑のスーパーリッチで100万円を同日バーツに両替した場合のレートです。
- 受け取り301,778THBで手数料は7,667円(Wise)
- 受け取り301,500THBで手数料は6,749円(スーパーリッチ)
海外送金ができるワイズ(Wise):よくある質問
ワイズ(Wise)でよくある質問をまとめました。
送金元は私の口座、送り先口座は他人の口座でもOK?
記事公開後にこんな質問をいただきましたが、もちろんできます。
香港・ドル(HKD)は香港にある個人もしくは法人口座へ送金ができます。
その他の国は以下詳細をクリックしてご覧ください。
クレジットカードって使えるの?
海外在住者もワイズに申し込みできる?
現在、日本に居住していない海外在住者の方も申し込みはできます。
ワイズ(Wise)を利用する際は、先ほど記載した準備するものを用意しておきましょう。
海外から日本に海外送金ができる?
日本から海外に海外送金する方が多いですが、逆のパターンである海外から日本への送金にも利用できます。
ただし、国によってはできません。例えば、私の暮らしているタイはそうですね。
タイから送金する場合は、以下のリンク先をご参照ください。
まとめ
3社(+両替所)の手数料比較(100万円あたり)は改めて下記の通りです。
・楽天銀行:約20,000円
・スーパーリッチ:約7,000円
・Wise:約8,000円
海外送金が必要な方はまずは一度、自動シュミレーターでwiseの手数料の安さを確かめてみてくださいね。
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Follow @genchisaiyouチャイカプ
タイ中心に部屋で働くのが好きな人です。
【経歴】新卒ブラック社畜→ニート→海外就職+副業→週3リモートワーク→デュアルライフ(日本↔タイ)
人材業界のRACAとして計7年以上活動し、現在は事業会社のRPO(採用代行)や複業キャリア講師としてフリーランスで活動中。
35歳から副業で複数サイト運営しながら、2021年からタイで金融投資(米&全世界)を開始。
2031年からサイドFIRE予定です。
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