社会人になったタイミングや転職したときなど、職が変わると実は意外に辛いことも多いと気がつくものです。
営業職になったものの、実際はテレアポばかりで精神的に辛くなってしまった経験はありませんか?
こんなに辛いテレアポなのに、続けて意味があるの?そう思う人も多いのではないでしょうか。
もちろん続けるからこそ得られる成果もあります。でも、この辛い仕事をどうやって解決していいのかわからないそんな人が多いです。
辛いと頭を悩ませてしまっている方へ、この記事では、
- なぜテレアポが辛いのか?
- 辛いテレアポから得られるものとは?
- テレアポにも向き不向きがある?
- おすすめの解決方法とは?
この順番にご紹介していきます。
そんなわたしの体験も含めて、書いていきます。
結論から申し上げますと、テレアポがない会社に転職するのが1番ストレスもなくていいと思いますよ。
目次
なぜテレアポはこんなに辛いのか?
まずは「なぜテレアポはこんなに辛いのか?」という疑問についてお答えします。
必ずしも誰しもが「テレアポ嫌だな〜」という気持ちを持ってテレアポに挑んでいるわけではなく、人によっては「よしやるぞ!」と意気込んでテレアポをしている人も少なくはありません。
それでもどこかで辛い、と挫折してしまう人の方が多いというのがこの仕事の特徴なのです。
テレアポが辛いと感じるときの原因は以下の3つです。
- 嫌がられてる感じが辛い!
- ずっと電話越して話をするのが辛い!
- 成果を感じられないのが辛い!
嫌がられている感じが辛い!
テレアポが辛い理由として一番分かりやすいのは、テレアポをした時のお客様の反応が悪く、拒絶されたりするのが辛い点ですね。
例えば過去にテレアポで嫌な思いをしたり、テレアポ自体に良い印象を持っていないからそれが態度に出てしまったという場合がほとんどだと考えられます。
人は誰しも、昔の経験をもとに感情を表現しています。
テレアポで嫌な経験をしていれば、嫌な態度を取りますし、特に嫌な経験をしていなければ普通の態度を無意識でとってしまうものなのです。
もしも拒絶されても、それは「あなた自身」を拒絶して嫌がっているのではないのを覚えておきましょう。
ずっと電話越しで話をするのが辛い!
テレアポは文字の通り、「電話で営業をする」という職務になります。
例えば、友達とも長電話で話し込めるような人はその作業は苦ではないかもしれません。
一方電話自体が苦手な人には苦痛に違いないでしょう。
そもそも電話越しで会話をする、というのはとても難しい事ですからね。
相手の表情や視線、息遣いなど色々なものを目で確認しながら会話をする場合と、耳で聞く声色だけで会話をするのでは得られる情報量が全く違います。
メラビアンの法則はご存知でしょうか。
話している内容、顔の表情やトーンに矛盾するやり取りがあった場合に、どの情報をもっとも参考にしたかを計測したデータがあります。
その結果、言語情報が7%、話し方などの聴覚情報が38%、見た目や表情などの視覚情報が55%を占めていました。
それほど大事な視覚情報を絶っているわけです。相手を不快にさせず、違和感なく短時間で意図を伝えるというのは大変な作業です。
成果を感じられないのが辛い!
そして、最後はどんな仕事にもつきまとう「成果・結果を感じられないのが辛い」という点ですね。
私たちは仕事をしていく上で、達成感や成果を感じられる事でモチベーションを上げることができます。
テレアポはかなりの数トライをするのにも関わらず結果がすぐに出るわけではありません。
こんなことはざらにあります。
結果が伴っていなければヤル気も出なくなり、仕事自体が辛いと感じてしまうのもしょうがないのかもしれません。
もちろん、数をこなしで自分なりのシナリオやコツが掴めるようになり、それが実績につながっていけば辛さを感じる事も減ってくるでしょう。
辛いテレアポを続けた結果得られるものって?
特に最初は辛いテレアポに対して「こんなの続けていて意味があるの?」という疑問にもつことがあります。
実は、営業職をしていく上での通過点とも言える「テレアポ」を経験することによって得られる大きなものがあります。
得られるものがあるからこそ「テレアポは辛くても続ける価値がある」という人が多くいるのも事実です。
具体的には以下の3つです。
- トークスキルとヒアリングスキル
- 逆境に負けないサバイバル精神
- 成果に対する達成感
トークスキルとヒアリングスキルが格段に上がる
一つは、トークスキル(会話力)とヒアリングスキル(理解力)です。
テレアポをスムーズに行う時に必要になってくるスキルでもあり、この二つが足りなければ効率的に成果を上げることはできないでしょう。
営業職でお客様にどのようにして自社の製品(契約)を売り込むのかは、あなたの会話力次第です。
あなたとの会話から魅力を感じ取ってもらえれば成果につながる。そしてその会話力(トークスキル)をサポートしてくれるのが理解力(ヒアリングスキル)なのです。
お客様との会話から、相手が求めているモノ、相手の現状などをしっかりと聞き理解することでどのような返答・対応をした方がいいのか?という答えを導き出すことができます。
これらの二つのスキルは、テレアポを続けていく上でもとても必要なスキルにもなります。
そしてもし今後転職などをした時に、どの仕事でも身につけておくと有利なスキルの一つになるでしょう。
逆境に負けないサバイバル精神が身につく
二つ目は「サバイバル精神」です。
すでに紹介しているように、テレアポではたくさんの顧客に連絡をするものの、実際に結果につながる数は限られています。
それでもテレアポを続けて成果を得ていくことを実際に経験している人は、普通の人より「逆境に負けないサバイバル精神」を持っていると言ってもいいでしょう。
仕事に限らず、人生において「私はあんなに辛いテレアポで、しっかりと成果を出してきたんだからどんな逆境にも負けない!」という強い確信をもって生きていけます。
成果に対する達成感を実感しやすい
三つ目は「達成感を実感しやすい」です。
人は達成感を感じることがモチベーションにつながるというのはすでにお話しました。
たくさんのお客様に電話をかけ続けるテレアポは一人で何百件と電話をかけるのも一般的です。
その中で実際に契約(成果)に繋がるのは最初は少ないのですが、継続していくことによって実際の成果が数字(件数)として如実に現れてきます。
辛いテレアポを続けて得られた成果だからこそ、その時感じる達成感は格別なものになること間違いなしです。
そして、一度達成感を感じられた事で「成果を得るためのプロセス」を身をもって知ることができます。
人間は実際に感じた成功体験を積み重ねることで成長を繰り返していきます。
辛くても継続していくことで、人としての生き方が変わっていく人もいましたよ。
テレアポに向いている人って?
もちろん、辛いと感じるテレアポには向いている人と、全く向いていない人が存在しています。
自分がどんなタイプの人間だったかというのをしっかりと認識することでより効果的にテレアポの仕事を行うこともできるようになります。
テレアポに向いている人は、ずばり相手に共感しやすい素直な人です。
コミュニケーション能力に長けていて、相手を思いやったり共感できる素直な人が向いていると言えるでしょう。
極端に言ってしまえば、とても真面目でロボットのように言うべきことを繰り返すだけの優等生タイプは難しいです。
とはいえ、後天的に身に着けることもできます。具体的に気を付けるコツがありますよ。
テレアポのコツ×3つ
コツと言っても難しいことはありません。シンプルに3つのポイントだけ気を付けて会話をしていくようにします。
- 相手のペースに合わせる
- 自分が決断できる判断のボーダラインを知る
- 少しの鈍感力
相手のペースに合わせる
いざ、テレアポをしようと電話かけた時に、相手の話を聞かずに一方的に営業だけをして果たして契約が取れるでしょうか?
「まずは相手の話を聞く」というのがテレアポに限らず営業をしていく上での重要なポイントです。
相手が求めているもの、感じている感情などをしっかりとキャッチすることが成功への一方となります。
否定を恐れず素直に聞いてみよう。
簡単にできる方法として、相手の話すスピードに合わせたり、相槌を打ってみたりすることで「相手に安心感を与えることで信頼を得る」ことができます。
自分が決断できる判断のボーダラインを知る
テレアポをしていると最中に即時の判断を求められることも少なくはありません。
全てにおいて
こう言われてしまうとあなたならどう感じますか?なんとなく不安を感じてしまうのではないでしょうか?
自分自身の采配で決断できる時は、しっかりと答えを提供してあげる。
そして大きな決断が必要となった時は
というように一度同調・同意をしておくと相手の信頼感を失うことはないでしょう。
お客様が安心と信頼感を持ってお話をしてくださるためには、どう準備してどのように対応したら良いのか?を念頭において接するのがおすすめです。
少しの鈍感力も重要!
いろいろなコツをご紹介しましたが、実はそこそこ重要なのが「鈍感力」なのかもしれません。
何百件と電話をかけ続けるテレアポでは辛い思いをする事の方が多いかもしれません。
例えば、きつい言葉を投げかけられたり罵倒されることもあるかもしれません。
そんな時に全てを受け入れてしまうと精神的に辛くなってしまいます。
そう言った時にその場をしのげる対応力と「鈍感力」があれば、その一回を引きずることなく次のテレアポへと向かえるでしょう。
相手に共感しつつも、自分の精神バランスが崩れないようにガードをする意味で少し鈍感でいるのがおすすめです。
どうしてもテレアポが辛いと感じるなら逃げるのはOK!
ここまで、テレアポが辛い理由やコツなどをご紹介してきましたが、もちろん「辛すぎる!」という時には無理をせず回避策を考えましょう。
テレアポで学べるものも多いですが、そこで傷つく必要はありません。
テレアポ以外でアポを取る
まずは、テレアポ以外で営業してみてはいかがでしょうか?テレアポは会社にいながら営業アポが取れるスタイルですが顔が見えない分、最初は効果的ではありません。
その分そのほかの営業スタイルが合うようであればそちらの方が成果が得られるでしょう。
飛び込み営業をする
自分の足で歩き回りながら飛び込み営業をするという方法もあります。
もちろん面と向かってきつい言葉を言われてしまうこともあるかもしれません。
しかし面と向かって会話することでより円滑にコミュニケーションをとることができます。
一度、対面したことがある相手であればその後手紙書いてみたりという方法をとるのも一つの手です。
既存顧客に紹介をもらう
すでに繋がりのある顧客に、知り合いを紹介してもらうというのも効果的な方法です。
顧客自体が口コミで紹介してくれることによって、相手はすでに信頼度が高い状態でコミュニケーションを始めることができます。
件数自体は多くないかもしれませんが、より確実に成果に繋がる方法のひとつです。
紹介は無理でも名前だけ教えてもらうとか、よくやってたなぁ。
職種を変える(部署移動)
それでも、なかなか上手くいかない場合はもしかすると「営業職」自体に向いていないのかもしれません。
コミュニケーション自体が苦手であったり、自分の考えが一番正しいと考えを押し付けてしまうような人、アーティストタイプな人はそもそも営業には向いていないと言えるでしょう。
そう言った人は、営業職にこだわらず社内で部署を異動してみるのはどうでしょうか?
憧れて就いた職種でも実際に体験してみると自分の肌には合っていないというのは少なくはありません。
長い年月合わない職種で我慢するのではなく、早めに切り替えてしまうのも得策です。
営業が嫌でもルートは好きっていう人も結構います。同じ職種で少しずらすのもありです。
ちなみに私は営業職そのものを変えて内勤にしたら、かなり幸せになりました。
テレアポがない会社に転職する
もしも、部署間の移動が難しいのであればいっそのこと転職して別の会社を見つけるのも一つの案です。
様々な可能性が広がっている今の時代、テレアポだけにこだわる必要はありません。
それが分かったことが大きな収穫だったと捉えて新しい可能性を探すために歩き出しましょう。
テレアポが辛いときの対処法:まとめ
ここまで「テレアポが辛すぎる!」と悩んでいる人に向けて辛く感じる理由や、テレアポから得られるもの、そして辛すぎるテレアポ対策についてご紹介しました。
今、テレアポが苦痛で悩んでいる方にお伝えしたいのは「一人で悩まないで」ということです。
今あなたが悩んでいるその時間は決して無駄ではありません。
自分なりの解決方法を導き出してテレアポのマスターになるのも良いですし、テレアポとは違う方法で前進んでいくのも良いのです。
自分の現在地を見つめ直して、なりたい自分になれるよう進んでいきましょう。
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タイ中心に部屋で働くのが好きな人です。
【経歴】新卒ブラック社畜→ニート→海外就職+副業→週3リモートワーク→デュアルライフ(日本↔タイ)
人材業界のRACAとして計7年以上活動し、現在は事業会社のRPO(採用代行)や複業キャリア講師としてフリーランスで活動中。
35歳から副業で複数サイト運営しながら、2021年からタイで金融投資(米&全世界)を開始。
2031年からサイドFIRE予定です。
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