昔に比べて副業することはかなり市民権を得る行為になってきていますよね。
コロナ禍で仕事を失う危機感が増したこと、リモートワークが進み時間ができたことも追い風になっています。
本日は世の中で実際に副業を活かした転職をした方の話やそのメリットとやり方について、私の体験も踏まえてお話します。
大きくわけると副業からそのまま雇用されるパターンと、副業での実績をもとに転職するパターンですね。
私の場合は「副業の実績」が認められて他社へ転職しました。副業からの内部昇格ではなく、外部で実績作ってキャリアアップする形ですね。
なお、まだ副業を始めたことがない人は以下のリンクもご参考にしてみてください。
目次
副業からキャリアアップして転職(正社員化)する道は増える
日本の労働人口は減り続けているので優秀な人材(特に若手)の獲得は10年以上前から大変厳しい状況になっています。
一方で日本は解雇規制があるため、1度雇うとなかなか簡単に人を切れない仕組みです。
つまり、しょうもない人材を雇うわけにはいかない=社員の採用には慎重になるという構図ですね。
そのため派遣やアルバイトといった非正規雇用者を活用してきた歴史があります。
正社員と同じ仕事をさせるのに福利厚生費やボーナスなどを抑え、業績悪化時にいつでも切れる存在ですね。
ただ最近はIT環境の変化&コロナ禍もあり、
という流れになってます。
- 採用コスト(求人広告、面接などの人件費、合否案内、etc)
- 採用に時間がかかる
- オフィス賃貸費用
- 採用後の教育コスト
人を雇うって採用前のイニシャルコストに加えて維持費も含めて結構かかるんですよね。しかも採用工数がかかるので時間もかかる。
オンラインで完結できる仕事であればすぐに発注できるし、何も無理して採用する必要ってないよね、と。
そんなわけでクラウドワークスやランサーズ、ココナラといったクラウドソーシングを中心に副業として仕事にかかわる人が猛烈な勢いで増えています。
副業人数の推移2015~2021
上図はフリーランスへの業務委託プラットフォームを運用するランサーズが毎年行っているフリーランス実態調査をもとに私が作成したグラフです。
副業・複業ワーカーも2020年の708万人から2021年は812万人まで増加しています。時間に余裕ができた人達が副業・複業を始められたのが大きいですね。
下降しているようにみえるけど、これは副業から正社員になったりフリーランスになる人が増えているからかもね。
今後も副業人口は増え続けていく=副業からのキャリア作成事例は増えていくでしょうね。
実際の声
「転職するなんて思っていなかった」。
人材大手に勤めていた塚本ひかりさんは2021年2月、ポータルサイト構築・運営のスタートアップ企業、コミューン(東京・品川)に転職した。
前職は人事システム開発のプロダクトマネジャー。3年前に人事部門から異動し「人事のための製品なのに現場感覚が分からなくなっていた」。
在宅勤務で浮いた往復2時間弱の通勤時間を人事分野の副業に充てようと考えた。
「大企業に入ることが安定だと思われていた時代から、自分自身で稼げるスキルを持つことが安定という思考になっていると感じます。
そのためにも、本業として勤めている会社はあるけども、サブとして自分自身のスキルを磨ける環境を見つけ、自信をつけていきたいという人が増えている」
画像参照:コロナ禍で転職・副業が激増中、「成功する人」がコッソリやってること
上記のような話は何も特別なことではなく、よく目にするようになってきました。
副業社員を正社員にするメリット
実際に副業から正社員化が進む背景には企業側にも以下のメリットがあります。
- 通常の採用工程では出会えない優秀な人材と会える
- 採用後のミスマッチを減らせる
優秀な人材
優秀な人材=高い年収。当然中小企業の年功序列賃金では引っ張ってこれないのが現実。
ただ副業であればまだ採用する枠が日本だと少ないので、想定よりも優秀な人材に出会う確率が上がるんですよね。
採用後のミスマッチ減
これは先ほども述べたインターンの概念に近いですよね。正直な話、面接数回で何がわかるか?って話ですよ。
その点、週2とか週3でも一緒に「働く」からこそ見えてくる実力(コミュ力、能力etc)ってあります。
このタイミングで違和感なく自社になじむ人材であれば、そこから社員として引っ張ってくることは、離職率の低下などかなり合理的な判断です。
副業から転職するのにおすすめの方法
副業先の会社でそのまま雇用される
1つ目は副業先の会社でそのまま雇用されるパターン。副業先でそれなりに成果をだして評価されていれば、
こんなお誘いがあってもおかしくありません。
先述したとおり、即戦力になることが目に見えている状況なので、相手も誘いやすいし社内決裁が通りやすいですよね。
そういえば正社員のお誘いをお断りしました😅色々と失うものもあるかもですが…
ただ委託でもゴリゴリに関与していく感じ&(業績良ければ)ボーナス出る模様
プロ野球選手と同じ感じですね。(ワイor会社の)成績悪ければ解雇の世界⚾️
同じチーム員としてどれくらい所属することになるか。頑張るんば💪 pic.twitter.com/Xc9k7BEcak
— チャイカプ@海外移住(🇹🇭🇯🇵2拠点生活) (@genchisaiyou) June 7, 2022
私もありがたいことにお誘いを受けたことがあります(結局断っちゃいましたが・・)。
副業をやっている理由も千差万別。
このように心配する社員もいるかもです。自ら望むのであれば、それとなく正社員化に興味があることを匂わせておいてもいいですね。
ただし、相手の採用枠がいつ空くか?は時の運もあるでしょう。
副業先を探すには?
クラウドワークスなどのクラウドソーシングで単発的な仕事を探すのではなく、1~2社専属で案件を受けて中長期で回していく感じがいいと思います。
高めの案件を取るのであれば、クラウドリンクスが案件も多くて見つけやすいです。
詳細を知りたい方は以下の記事もご参照ください。
副業経験を活かして転職活動をする
2つ目は副業経験を活かして転職ですね。
これまでのキャリアから別のキャリアへ転職する方、同じキャリアでも本業で実績があまり出ていない方はこのパターンが良いかと。
こちらの場合は実績を出す+転職活動をするという意味で時間は多くかかります。かかりますけど、市場における自分の価値がよくわかるので長期的には良いですね。
もし万が一、出している実績で評価されない(=内定をもらえない)なら、無理して転職する必要はありません。
今いる場所でもう少し頑張りつつ、副業実績を積んでおきましょう。
ちなみに私が副業⇒正社員化したケースはこのパターンになります。
私が実際に副業から転職した具体例
私の場合は正社員として働いていたITの営業職の仕事が本当に合わなかったんですよね。
早く辞めたいなと思いつつもお金(生活費)のためにダラダラと働くという、1番もったいない人生の過ごし方をしていたんです。
そんな時に始めたのがメディア(ブログ)で、それで稼げることを知ったのが副業のきっかけになります。
どう考えても副業のほうが楽しかったので、これは本腰を入れて頑張ろうと思い、試行錯誤しながら長い時間をかけて収益化します。
ただでさえ時間がない中で副業をやっているうちに、さらに効率化するにはどうすればいいか?と思ったときにたどり着いたのが以下の結論。
- 副業経験↔本業の経験がお互いに相乗効果になりそうな業界職種
- 副業のために定時で帰れる
- 本業未経験で35歳overでも副業を評価して採用してくれる
当時いた会社では副業とは全く関係ないスキルが必要な会社だったので、いればいるほど時間の無駄だなと感じていたんですよね。
でも同じような環境であれば本業のために勉強したり行動したことが、副業でも活かせるしその逆もしかりだよな、と。
あと残業もあったので、完全に定時で帰れる仕事を探しましたね。そんな条件で探していたので、
- 転職で給料が下がる(最低生活費くらいまで)のは許容する
- 社内で副業をやっている人がいなくても耐える
- 定時で帰るから飲み会はすべて断って昇進しなくてもOK
上記の覚悟で仕事を探して、実際に転職してからも副業含めたら週7日間、働き続けていました。
副業をやっている人が社内にいないと副業をやっている人への理解なんて皆無なので、かなり白い目というか得体のしれない目で見られてました。
もちろんベストなのは「本業と副業が重なって」「給料もUP」「定時で帰れて」「副業社員も多い」という環境です。
しかしながら、ベストを求めていたら歳ばっか重ねて人生終了しますからね。完璧な会社なんてないです。
上記2つを平行して行う
別に同時に進めてはいけないルールはありません。時間に余裕がある人は副業先での雇用機会を確認しつつ、転職活動も行っていきましょう。
雇用契約を結ぶ段階にいくまでは悩む必要はないです。ガンガン内定を取っていきましょう。
大事なのはその時の自分が輝ける場所を選んで行動すること
日本型終身雇用といってもたかだが50年やそこらの歴史しかありません。
平成までの失われた30年まではいわゆる正社員サラリーマンが主流でしたが、その波が主流であることは終わりを迎えつつあります。
別に無理して転職する必要はありませんが、副業をやりながらより良い環境に身を置くことは決しておかしなことではありません。
「今の会社で成果を出せてないのに、転職や副業しても結果なんて出ないわ(嘲笑)😏 逃げ乙」
みたいな人いたけど、これ半分は嘘だね
色々辞めてニートして、副業も35歳を過ぎて始めたけど、いまが1番楽しいし稼げてる
それぞれの場所で努力するのは前提だけど、輝ける「環境」を選ぶ方が大事だよね
— タイ就職×複業🇹🇭チャイカプ@バンコク中心に多拠点生活 (@genchisaiyou) June 6, 2019
みたいな人いたけど、これ半分は嘘だね
色々辞めてニートして、副業も35歳を過ぎて始めたけど、いまが1番楽しいし稼げてる
それぞれの場所で努力するのは前提だけど、輝ける「環境」を選ぶ方が大事だよね
僕自身は違和感を感じたので行動に移しました。あなたはどうですか?今の環境で満足していますか?
自分も周りも変わっていきます。今いる場所が永遠に最高なんてことはないはずですよね。
できるところから改善行動を起こし、結果を変えていきましょう。
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タイ中心に部屋で働くのが好きな人です。
【経歴】新卒ブラック社畜→ニート→海外就職+副業→週3リモートワーク→デュアルライフ(日本↔タイ)
人材業界のRACAとして計7年以上活動し、現在は事業会社のRPO(採用代行)や複業キャリア講師としてフリーランスで活動中。
35歳から副業で複数サイト運営しながら、2021年からタイで金融投資(米&全世界)を開始。
2031年からサイドFIRE予定です。
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