大企業で働いているけれど、中小企業への転職を考え始めた途端に将来について不安を感じる人も多いと思います。
転職後、今のキャリアや肩書きを捨ててまでして得られるものがあるのだろうか?と悩んでいませんか?
わたしは日本と海外で6年以上、人材業界に所属していましたのでこれまでに多くの人を見てきましたが、一長一短です。
どちらで働くにしても、それぞれのメリットとデメリットがあるという事をご紹介します。具体的には
- 大企業から中小企業へ転職したいと思うのはなぜか?
- 大企業から中小企業へ転職するメリットX7つ
- 大企業から中小企業へ転職するデメリットX9つ
- あなたには大企業と中小企業どちらが向いてるのか?
- 本当に大事なのは個人で稼ぐ力
こちらの順番でご紹介していきます。どちらを選んだら良いのかと悩み始めたら、より良い将来を掴むチャンスだと頭を切り替えてみましょう。
それぞれのメリットとデメリットを知り、悩んだ上で決めた転職に後悔するはずがありませんよね。
それよりも、個人で稼ぐ力を早く身につけておくことが大事だと思います。
目次
大企業から中小企業への転職を意識する理由
なぜ、今働いている大企業から中小企業へと転職したいと考えるのでしょうか?
ほとんどの人が、今の職務内容や職場環境などに対して何かしらの不満や解決できない問題にぶつかった時に「転職」について考え始めます。
仕事にやりがいを感じることができない
現在の仕事内容に価値観が見出せない人も多くいるのではないでしょうか?
大企業で働いていると、必ずしも自分が求めている内容の仕事ができる訳ではありません。
人によっては雑用ばかりで「自分である必要性が無い」と感じていると思います。
やりがいや達成感を仕事に求めていない人もいますが、どうせ働くのであれば意義あることをしたいですよね。
ライバルが多すぎて認められない出世できない
大企業と中小企業の違いは?と聞かれた時に真っ先に浮かぶのは「社員数の違い」ですね。
人数が多い会社で働いているとメリットもあるのですが、その社員数の多さゆえに昇進を目指す際のライバルは多くなってしまいます。
誰かに役職をつけようと上層部が考えた時に、必然的に他の同僚と天秤にかけられ比べられてしまうのです。
もちろん、その中で勝ち抜いていけば良いのですが最短距離で昇進できる人は少ないでしょう。
規則などの縛りが多すぎる
長年続いてきた歴史のある大企業のほとんどは、厳しい会社規則を定めていますね。
もちろん、その規則があったからこそ長年会社も潰れることなく続けることができたのでしょう。
しかし時代がどんどん変わっていく中で、そのような会社の規則が邪魔になってくることもあるのが現実です。
「この規則がなければ、もっと自由に働けるのに」というのが理由で人数の少ない中小企業を選ぶ人もいます。
大企業から中小企業へ転職して得られやすいメリットx7
では、大企業から中小企業に転職することによって得られるものとは一体何でしょうか?
安定した大企業では得られないものが、中小企業で働くことによってより効果的に得られることができるのです。
今から紹介するようなメリットを自分が求めているのか?考えてみましょう。
日本特有の上下関係から解放される
もしもあなたが大企業に勤めているのであれば、何人の上司・上層部がいるのか考えてみてください。
所属している部署の主任・係長・課長・部長・専務と考えていくと意外にたくさんいませんか?
上司が多ければ、必然的にそれぞれの立場に気を配りながらコミュニケーションを取る必要がありますね。
しかし、社員数が少ない中小企業であれば「直属の上司の上は社長」というような組織もあります。
少人数で効率的に仕事を回していくためには、上下関係に頭を悩ませている時間は勿体無い。
大企業で上下関係に頭を悩ませていたとしたら、中小企業ではその問題はすぐに解決されるでしょう。
個人の意見が通りやすい
大企業の場合は、上司や同僚と一緒にアイディアを出し作り上げていくのが普通です。
しかし中小企業では個々のアイディアも必要とされています。
自分自身の意見やアイディアを活かしたいと思うのであれば、中小企業で働くことでより効率的にアピールすることができるでしょう。
無駄な研修制度を受けずにすむ
もちろん中小企業でも新人研修制度を設けているところがほとんどですが、大企業に比べると研修に割く時間は少ないです。
大企業では、入社後その会社を理解するためにもしっかりとした研修を行います。
その研修内容は、会社によっては基礎的な社会人研修なども含んでいる場合が多くありますね。
しかし、社員数の少ない中小企業ではそのような研修時間をしっかり設けるよりも、実戦で学んでいくという形を取っている会社が多いのです。
基礎的な研修に時間を割くのではなく、経験をどんどん積んでいきたい人には人数が少ない企業の方が向いています。
無駄な会議資料を作成せずに済む、根回しが少なくて済む
上司からの指示で会議資料を作ったのにも関わらず、実際には自分の資料は使われず他の同僚の資料が採用されたという事はありませんか?
一つの部署でも多くの人が働いている大企業だからこそ、一つの会議資料を作るのにもより良いものを選ぶためにライバルと競争させるのです。
自分のアイディアや資料を採用してもらうために周りの人の機嫌を取ったり、根回しをした事がある人も多いはず。
中小企業では個人のアイディアを売り込んで行くことが多く、会社にも社員それぞれのアイディアを求められています。
そのため、使われないような無駄な資料を作り、周りに根回しなどはする必要がありません。
レガシーな会社で働く女子とご飯🍔
上司への提出物に対して毎回わざわざプリントして訂正が赤ペンで返ってくるらしく、生産性の悪さに疲弊してました。
人は変えられないし、根回しして組織を変えるのも時間かかりすぎるので、もうこうなると自分が移るしかないよねえ…という話ではありますな✈️
— タイ就職×複業🇹🇭チャイカプ@バンコク中心に多拠点生活 (@genchisaiyou) October 28, 2019
あとレガシーすぎる大手だと会議のための会議があったり、最新ツールを利用してのコミュニケーションとかは期待できずに不便なんですよね。
中小・ベンチャーであればslack,chatworkを用いた作業、外注管理なんかは普通に行われています。
経費の事前承認が不要
社会人として働いていく上で、会社の経費精算は付き物ですね。
大企業の場合は、経費として認められるかを上司に確認し経理にも確認する必要が出てきてしまいます。
中小企業の場合は、その仕事をするにあたりの裁量を任されていることが多いため、経費についても自分で知識をつけ判断することが可能です。
休みを自由に取得可能
大企業で働いている人は、「夏休みは何月頃」「年末休みや何日まで」とだいたい会社から指定されてしまいます。
しかし、中小企業の場合は自分自身で仕事の割り振りなどを行うことができるためスケジュール管理も自分自身で行えます。
例えば、「オフシーズンに里帰りするために夏休みは少しずらす」事もできます。
スケジュール管理がうまく行えれば、外回り後は早めに直帰する判断も自分自身ですることも可能です。
昇進論文、面接など受けず、役職や年収UP
大企業で昇進を控えている場合、上層部や人事部などの面接や審査が入ることがほとんどです。
「誰を昇進させることが会社の利益に直結するのか?」を審査されるので、その為に日々仕事をしているという人もいますね。
では、中小企業の場合はどうなるのでしょうか?
一つ一つの仕事に責任を持って挑む必要が出てくるのが中小企業の特徴ですが、その仕事で成果を上げていくことが経歴に繋がっていきます。
昇進のための面接や論文など無くても仕事で成果を上げ続けていれば、それは昇進に繋がるのです。
努力をすればその分、会社が認めてくれる可能性が高まっていくと覚えておきましょう。
大企業から中小企業に転職して後悔しがちなデメリットx9
では、反対に「大企業から中小企業に転職したものの後悔した」という意見を参考にデメリットもご紹介します。
夢を持って中小企業に転職したのにも関わらず
と感じることが無いように覚えておきましょう。
中小企業への転職が必ずしも良い結果につながる訳ではありません。
あなたは、何を求めて中小企業を選ぼうとしているのか?を改めて考えてみましょう。
給与水準が下がり、福利厚生も充実していない
大企業はしっかりと実績を残すことで長年続いてきた企業です。
ボーナスを含む給与水準も中小企業に比べると高く、安定しています。
比べてみると中小企業の場合は、会社の業績などによってボーナスや給料も不安点になりがだと言われていますね。
また、大企業のように福利厚生を充実させるには会社側も莫大な費用を割り当てないといけない為、小さな会社では福利厚生は充実してはいないと覚えておきましょう。
駐在員ポジションと現地採用では天と地の差があります。
退職金、企業年金が消える
大企業から転職する場合は、勤続年数によって退職金が大きく変わるという事を忘れないでください。
定年退職まで同じ大企業で勤務していれば、それなりの額を受け取れる可能性は高いでのですが、転職した場合は退職金が0もしくは少額になってしまいます。
また、それぞれの企業によって変わってくる企業年金に関しては企業間での移行ができないシステムになっています。
中小企業に転職したら、貰える予定になっていたそれらの金額も下がってしまうという前提で転職活動をするようにしましょう。
仕事の規模が小さい
中小企業では社員数が少ない為、社員それぞれが裁量を与えられ責任を持って仕事に取り組む事ができます。
しかし、大企業に比べるとその仕事の規模は小さくなります。
ネームバリューのある大きな仕事をして、自分自身の経歴に残していきたいと思う人は注意しましょう。
大きな仕事に加わりたいのか、小さな仕事でも自分自身で責任を持って取り組みたいのか?と自分が仕事を通してどんな実績を積みたいのかも重要です。
個人で成果を出せる環境はどこか?考えたほうが良いのは間違いないです。
OJTが機能していない、システム化されていない
中小企業は大企業に比べるとOJTに力を注いでいません。
どちらかというと「習うより慣れろ」という考え方が浸透していると覚えておきましょう。
転職したけど、研修制度がしっかりとしていないので仕事をなかなか覚えられないと後悔しないようにしたいですね。
しっかりと研修やサポートを受けながら、仕事を習いたいと思う人には中小企業よりも大企業がおすすめです。
社会的信用度が下がる
大企業から中小企業に転職する人のほとんどは、給料も減ってしまったり不安定になってしまいます。
中小企業のほとんどの会社は知名度も低い為、大企業で勤めていた時と比べると社会的信用度も下がってしまうのです。
極端に給料が下がった場合などは、クレジットカード等の申請も落とされてしまう事もあります。
安定した企業から転職する場合には、それによって社会的信用度が大きく変わってしまうので注意しましょう。
ワンマン経営
中小企業でよく見られるのが、社長のワンマン経営の会社が多いという点です。
少人数に会社なので、上層部や経営陣との距離が近く意見を直接伝えられるのはメリットですが、逆を言えば経営陣に振り回される可能性もあります。
会社をゼロから作り上げた経営陣は、自分自身の意見が一番正しいと思っている事が多く、仕事に対する判断を勝手にしてしまう事もありますね。
その環境を「嫌だ」と感じるのか、「上手に使っていく」と考えるのかはあなた次第なのです。
業務範囲が広く負担が大きくサービス残業が増えがち
その人数の少なさから、大企業のように細かい部署まで別れている訳ではなく社員一人一人が多種の業務を抱えています。
例えば、小さな広告代理店ではデザイナー自身が、ディレクション・営業・事務作業まで全て行っているところがほとんどです。
もちろん業務範囲が広ければたくさんの事を経験する事ができますが、社員一人一人の負担は大きくなってしまいます。
責任を持って業務に当たった結果、サービス残業が増えてしまい体を壊してしまう事の無いようにしたいですね。
会社がつぶれるリスク
大企業が大人数の社員を抱えているのは、長い間成果を上げ続ける事ができたからなのです。
では、中小企業はどうでしょうか?まだまだ社員数も少なく、仕事も大手の契約が多いという訳ではありませんね。
もちろんあっという間に成長していく中小企業もあります。
しかし業績が悪化してしまうと、あっという間に会社が潰れてしまうようなリスクと隣り合わせでもあると覚えておいてください。
中小企業から大企業に転職して戻るのは難しい
中小企業に転職したものの、やっぱり大企業の条件の方が魅力的なので戻りたいと後悔する人もいます。
大企業から転職する場合は、経歴にその会社のネームバリューが活きてきますが逆の場合はどうでしょうか?
中小企業に在職中に、運よく大きな仕事で成果などを得られれば注目を集める事はできます。
しかし、特に成長する事もなく中小企業から大企業へ再就職を目指す場合は「中小企業で〇〇年働いていた」という経歴は特に人の目を引きつける事はないのです。
もしも、運よく大企業に戻れたとしても以前と同様の好条件で働ける可能性は低いと覚えておいてください。
大企業か中小企業か見定めよう
ここまで、大企業から中小企業へ転職をした時のメリットとデメリットをそれぞれご紹介してきました。
どんな会社でも比較すると、良い点と悪い点が両方見えてきますね。
その違いに気がつく事ができ、さらに自分が何を求めて転職したいのか?
それが分かる事であなたの転職活動はよりスムーズになりますよ。
安定した生活を求めるなら大企業を
給料や福利厚生、金銭的に安定した生活を送って行きたいと思っている人は大企業がおすすめです。
給料やボーナスが一定額支払われる保証がない中小企業で、働く勇気はありますか?
給料以外でも、就業時間や日数なども安定しているので生活スタイルが乱される事は少なくなります。
金銭面や生活環境面で不安を感じながら働くよりも、大企業で自分が働いていけるよう努力していくのがおすすめです。
上を目指すならしっかりと見定めた上で中小企業を
と感じている人も多くいますね。
入社直後から給料UPする事は難しいのですが、より上を目指していくのであれば中小企業がおすすめです。
中小企業と行ってもピンキリなので、転職先の企業選びには慎重になりましょう。
ブラック企業に入ってしまう可能性もあります。会社ガチャのハズレを引くと地獄です。
大手か中小か?それよりも大事なのは「個」でも稼げる力
おはよう🇯🇵東京
10年前の社畜時代は余裕がなくて気づかなかったけど、朝のカフェってサラリーマンでも勉強してる人が多いですね。
そして現代では副業してる人もいるかも。朝活ってやつですね。
やってる人はやっている。小さな積み重ねの差。頑張ろう🦔 pic.twitter.com/xKiHL2tI6i
— タイ就職🇹🇭チャイカプ@10/21は東京でトークイベント(一時帰国中) (@genchisaiyou) October 9, 2019
10年前の社畜時代は余裕がなくて気づかなかったけど、朝のカフェってサラリーマンでも勉強してる人が多いですね。
そして現代では副業してる人もいるかも。朝活ってやつですね。
やってる人はやっている。小さな積み重ねの差。頑張ろう
上記ツイートは私が朝活をしようと思って入ったカフェでの一言です。
今は昔と違って個人が副業で稼げるプラットフォームは増えてきていますからね。
- 日本で暮らし
- 日本で会社員をして
- 日本人の友人恋人上司と共に
- 日系企業で1つの会社だけから
- 日本円で収入を得て貯金だけする
これって人生をすべて「日本にだけ」BETしている状況ですよね。
住める場所、収入源、付き合う人。何かに特化して頼っていると失ったときのリスクが大きいです。
あなたは大丈夫ですか?今は変化の激しい時代ですからね。
会社という箱の流れに依存するよりも、収入源くらいはリスクヘッジをしておくと、いざという時に安心ですよ。
副業を始める時につまずきそうなことを体系的にまとめております。
みんな未経験から始めて何万円も稼げるようになっていますよ。
なお、あなたの会社が副業する時間も作れないような企業の場合は、きちんと帰れる会社に転職するのはありです。
大企業から中小企業への転職で後悔しないために:まとめ
この記事では大企業から中小企業に転職する時のメリット&デメリットについてご紹介してきました。
大企業で働くことに疲れてしまうのはあなただけではありません。
中小企業は社員一人一人が仕事に責任を持ちながら働いていく事ができますね。
しかし、大企業ではたくさんの仲間と同じ目的に向かって仕事をしていく事がほとんどなので責任感ややりがいも分散されてしまいます。
やりがいや達成感を求め中小企業で働くのか、仲間と給与やサポートが安定した大企業で働くのかをじっくり考えてみましょう。
自分が求めている環境に気がつく事ができれば、大企業に残ることを決めても中小企業で新しく努力していっても満足する事ができますよ。
注意点、稼ぎ方、税金対策などをまとめた記事一覧は下記リンク先から確認してみてください
▼働き方を見直したいなら、こちらも読んでみましょう▼
最新情報をお届けします
Twitter でchai krap bkkチャイカプをフォローしよう!
Follow @genchisaiyouチャイカプ
タイ中心に部屋で働くのが好きな人です。
【経歴】新卒ブラック社畜→ニート→海外就職+副業→週3リモートワーク→デュアルライフ(日本↔タイ)
人材業界のRACAとして計7年以上活動し、現在は事業会社のRPO(採用代行)や複業キャリア講師としてフリーランスで活動中。
35歳から副業で複数サイト運営しながら、2021年からタイで金融投資(米&全世界)を開始。
2031年からサイドFIRE予定です。
▶詳しいプロフィール最新記事 by チャイカプ (全て見る)
- タイ航空のラウンジ|「ロイヤルシルクラウンジ」と「ロイヤルオーキッドプレステージラウンジ」を利用してきました@スワンナプーム空港 - 2023年10月19日
- タイ航空ビジネスクラス搭乗記|バンコク→羽田へのAIRBUS 330-300【2023.8】 - 2023年10月9日
- ライフシフトラボの評判と口コミを受講生にも聞いてみました - 2023年5月30日