本日はタイで現地採用として働く方で、節約してお金を貯めたいと思っている方向けの話になります。
結論から申し上げますと、SSFを使って20%割引で米国株や世界株式の投資信託を買うことで、その願いを叶えることが可能です。
目次
SSFとは?
SSFというのはスーパー・セイビング・ファンド(Super Saving Fund)の略で、各銀行が様々な商品があります。
購入した金額を、所得から控除できるSSFという制度に準じた投資信託をタイの銀行で購入すれば、実質的に20%オフで米国株や世界株式の投資信託を買えます。
タイの節税商品ですので、主にタイ市場の株式やインデックスに連動する商品が多いのが特徴です。
高級外車の経費計上とか不動産投資なんかもそうだよね。
タイは日本でいうところの住民税等はないので、その分所得税は高くなっています。
日本人はタイ人に比べると比較的収入が多いので、余計に所得税が割高になりがち。
でも年収が100万バーツを超える方はSSFを買うと、約20%分の税金の還付請求が受けられるというようなイメージです。
手数料は日本の投資信託と比べるとかなり割高になりますが、タイで収入がある方は購入して確定申告することで所得控除分の税金が還付されます。
30万バーツのSSFを買うと6万バーツ返ってくるような、そんなイメージですね。
SSFで所得控除が適用される条件
SSFで所得控除が適用される条件は以下のとおりです。
- 購入金額の上限が所得の30%まで
- 最低保有期間が足掛け10年
- 毎年購入する必要はない
課税所得の30%、ただし上限は20万バーツとなり、2020年1月1日から2024年12月31日まで購入可能です。
SSFと退職金積立基金(プロビデントファンド)、RMF、年金保険控除など他のも合算すると、年間最大50万バーツまでです。
最低保有期間が足掛け10年ですが、毎年購入する必要はありません。
RMFとSSFはどちらがいいのか?
RMFは2年連続見送りはできないのですが、SSFは別に購入しなくても文句は言われません。
それもふまえて、SSFとRMFをどちらを先に選んだらよいのか?
RMFは55歳以上、足かけ5年以上で売却することができますので、年齢によってどちらが得かというのが変わってくるというようなイメージです。
SSFの購入方法
銀行に普通預金口座や投資信託用の口座開設している方は、そのままモバイルアプリで購入することができます。
投資信託を購入した事がない方は、一度銀行の窓口に行って投資信託の購入を申し込む必要があります(初回のみ)。
買いたいSSFがある銀行の窓口に出向きましょう。
おすすめ商品は?
なお、ファンドの信託報酬などは定期的に変わりますので、購入する際はご自分でサイトにアクセスして、最新情報をとるようにしましょう。
以下、商品サイトのファクトシートを参照に、手数料等は私が計算して足し算したものになります。
クルンシィ銀行:KFGBRANSSF
KFGBRANSSF | |
信託報酬 | 年2.5381% |
購入手数料 | 0 |
売却手数料 | 0 |
参照:KFGBRANSSF
morgan stanley investment funds(モルガン・スタンレー・インベストメント・ファンズ)がマスターファンドです。
クルンシィ銀行経由で購入ができます。中身を簡単に申し上げますと、世界全体の株価指数に連動してるような商品になります。
アメリカ70%、イギリス・フランス・ドイツ・オランダ・イタリアで25%、その他5%という割合を占めています。
業種でいうと消費財3割、IT3割というのがメインですね。有名どころだとマイクロソフト、フィリップモリス。
あとはレキットベンキーザー(イギリス・ロンドン郊外に本社を置く、トイレタリー分野を中心とした日用品・医薬品・食品メーカー)など。
たとえばK-WORLDXはこの記事の執筆時点ではアメリカ6割くらいでしたね。
SCB銀行:SCBS&P500-SSF
SCBS&P500-SSF | |
信託報酬 | 年1.2445% |
購入手数料 | 0 |
売却手数料 | 0 |
2つ目は、SCB銀行のSCBS&P500-SSFという商品です。
これはマスターファンドが、SPDRS&P500ETFトラストという商品とフィデリティのS&Pインデックスファンドに連動しています。
要はS&P500のインデックスに連動してるようなSSFという理解で問題ありません。
こう思う方は迷わずこのS&P500に連動するSSFを購入されるのが良いと思います。
アメリカのS&P500は過去の実績を見ると、右肩上がりにジリジリ上がり続けて最高値を更新してるような状態です。
参照:楽天証券
S&P500に投資するというのは、かなり堅い投資ですからね。かの有名なウォーレン・バフェットも
「S&P500に連動するインデックスファンドを買い続けるだけでいいよ」
このように生前の遺言を奥さんに残したらしいです。天才投資家以外の、わたしたち凡人には向いている商品といえるのではないでしょうか。
クルンシィ銀行:KFS100SSFX
KSF100SSFX | |
信託報酬 | 年0.7206% |
購入手数料 | 0 |
売却手数料 | 0 |
参照:KFS100SSFX
最後にクルンシィ銀行のKFS100SSFXというような商品です。タイの株価指数セット100に連動してるような商品です。
ご紹介してきた3つの中だと、ファンド経費はかからない唯一の商品。そして各銀行1%の手数料を超える中でもクルンシィ銀行は安く抑えられています。
そしてクルンシィ銀行は支店によっては日本語窓口がありますので、口座開設する時に非常に楽です。
上述したけど、信託報酬はちょこちょこと変わるので、あくまで目安ではあるよ
ただし、タイSET指数はコロナ前の水準までやっと戻ったくらいです。
参照:楽天証券
コロナショックで、指数で1,000ぐらいまで落ち込み、今徐々に上がってきて1,650台にたどり着いております。
タイの株価は長期低迷を続けており、最大値は2018年の1,800。
もしかしたらヒャッハーするかもしれませんので、タイの株価指数に連動したものも検討してみるのもありですね。
まとめ
比較銘柄 | 信託報酬 |
KSF100SSFX | 年0.7206% |
SCBS&P500-SSF | 年1.2445% |
KFGBRANSSF | 年2.5381% |
というわけで、信託報酬の手数料だけで見るなら①タイ②米国③全世界となります。
ただ個人的にはリスクヘッジもかねて①全世界②米国③タイです。
タイで働いている場合はタイのキャッシュが入るわけですから、投資も現金もバーツ依存はちょっと危険かなと。
RMFや個別に買う際に全世界にするのも良いと思います。
こういう方は米国一択で。もちろん為替がドル安になるリスクや、短期目線では下がる可能性もあります。
予測は不可能ですから、いろいろと考えて分散することが大事です。
\ 余剰資金や投資資金がない人は、まずは資金を増やすことを検討するといいですね。/
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タイ中心に部屋で働くのが好きな人です。
【経歴】新卒ブラック社畜→ニート→海外就職+副業→週3リモートワーク→デュアルライフ(日本↔タイ)
人材業界のRACAとして計7年以上活動し、現在は事業会社のRPO(採用代行)や複業キャリア講師としてフリーランスで活動中。
35歳から副業で複数サイト運営しながら、2021年からタイで金融投資(米&全世界)を開始。
2031年からサイドFIRE予定です。
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