休みの日まで会社に拘束されるのか。。。
古くからの慣習もあり、土日に会社のルールで出社させられて困っている方、多いですよね。
わたしも昔いた会社がそうでした。本日はそんな「社員旅行」に関するみんなの本音、会社の本音、そして上手に断る方法を紹介します。
なおわたしは入社1年目に参加して以降、その後は1度たりとも参加していません。そのあたりの思考や行動方法も併せてご紹介しますね。
こんな環境が続くなら、仕事を辞めたい!と感じたら、限界がくる前に転職のプロに「話だけでも聞いてもらう」のがおすすめです。
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目次
社員旅行に行かない方が多数派?
転職サイトのキャリコネ転職サービスが2016年に実施したアンケート結果が面白い数値をたたき出していたのでご紹介します。
同社が「社員旅行に行きたいと思いますか?」というアンケートを実施
結果、総投票数3万3115件のうち、「行きたい」という回答はたった8%だったそうです。
8%ってすごくないですか?100人いたら8人しか行きたくない。普通に考えたら、大多数の意見が通りそうなものですが、そこは日本人の悲しき習性。
台風でも無理やり出社するくらい、周りの空気を忖度することにかけては世界一ですからね。
ちなみにキャリコネや転職会議は会社の本音の口コミを集めている転職サイトなのですが、登録して見てみると面白いですよ。
表では綺麗ごとを言って採用している会社の、リアルな事実が嫌というほど見ることができます。
会社員の92%が社員旅行に行きたくない理由
社員旅行に行きたくない人達の代表的な理由を抜粋します。
- そもそも旅行など外出が嫌いだから
- 宴会や余興など業務外の準備も大変だから
- 休みの日まで上司や先輩に気を使いたくないから
- 嫌いな上司や同僚に会いたくないから
- 休日やプライベートの時間はやりたいことがあるから
- 副業をしているので、そんな暇はないから
- 転職活動の準備で忙しいから
若い世代(Z世代)を中心に、自分の時間を大切にしたい人が増えています。
会社に奉仕続けても報われない先輩や中年を多く見ているだけに、こういう気持ちになるのはおかしな話では全くありません。
女性の社員がひたすらお酌が当たり前みたいになってて
あんたのコンパニオンじゃねぇんだよ!
言葉は荒いですが、まぁこれが本音ですよね。無意味な忖度、前例踏襲。なぜ会社は社員旅行をやりたがるのでしょうか?
社員旅行:会社側の本音
よっぽど頭の悪い、古い価値観で凝り固まった50代以降の経営者を除き、今の若い経営者の方たちは「社員旅行」そのものには価値がないことはわかっています。
それでも決行する理由はなんでしょうか?主に3つの理由があります。
簡潔に言えば、安くこき使って従順に働いてくれる人形を増やしたいんですよね。
- コミュニケーション不足の解消
- 団結心、仲間意識を構築し、辞めづらくする
- 福利厚生の一環として損金処理
「コミュニケーション不足」の解消
社員同士の「コミュニケーション不足」を解消するためという話は多いですね。ただ、よく考えてほしいのですが。。。
本来であれば、コミュニケーションが必要なのであれば、それは仕事のうちなので業務時間内にやるべきことです。
とか能天気なことを言って喜んでいる人は、本当に都合よくつかわれているだけなので、そこはしっかりしてほしいです。
団結心、仲間意識を構築
社員同士の団結心、仲間意識を構築し、会社を辞めづらくする。これは大きいですね。転職したくなる理由は、シンプルに言えば3つです。
- 給料
- 働く環境(残業、禁煙、駅近い、etc)
- 人間関係
1番は給料。2番が労働環境。ただ、現在右肩上がりで伸びていないような業界・会社では、これらを満たしてあげられないので他で補う必要があります。
そこで社員旅行ですね。普段よりプライベートに近い顔で接する親近感、そして共通の体験をしたという事実を刷り込む。
社員旅行に行った人間同士での思い出話の共有。こうやって会社に縛られて洗脳されていく社畜のいっちょあがりです。
思考も偏り、社内評価=自分の評価となりがちです。外部とのつながりを自ら切る行為は後々響いてきます。
誰かが会社を辞めようとなったときに、日ごろから社外へのつながりを作らせないでおく。
社内の社員仲間から反対を受けるor相談させやすい状況を間接的に作らせる。ただでさえ離職率はどこも高いですからね。
何も考えていない社員からは福利厚生として感謝までされる制度、それが社員旅行。経営者としてやらない理由がないですよね。
福利厚生の一環として損金処理
国税庁によると「4泊5日以内で」「社員の50%以上が参加している」「旅行代金は1人約10万円程度」
この条件を満たして入れば、社員旅行は会社にとって節税になります。
ちなみに、社員旅行に行かなかった社員へ現金支給などをすれば、福利厚生費とはならなくなります。
この場合、「給料を支払った」とみなされてしまうので、源泉所得税の対象なるわけですね。
なので、行かない人間には不公平だろうと何も渡すことはできません。
まぁ不公平どころか、「むしろ何もいらないからそっとしておいてくれ!」という人が多いとは思いますが。
社員旅行は強制?法的には問題ないのか?
まず、社員旅行を就業時間内で行っている場合は、「通常業務」になります。
雇用契約で定められた就業時間内に出発したり、現地集合する場合ですね。
休日出発の場合は上記にはあてはまりませんが、「研修旅行」「出張」という名目であれば、該当するケースもあります。
そのために、時間外手当などの決まり事が決まっていたりします。
労働基準法36条で、時間外や休日の労働に関する労使協定を結んでおり、労働基準監督署に届け出ている場合などは普通に「業務」扱いとなりますね。
この場合は、労働することが認められているので、正当な理由がない限り、参加しないと労働基準法に抵触します。
とはいえ、そこまでガチガチに労基に提出している会社も少ないです。
社員旅行は、参加せずとも労働基準法や法律に抵触することは、ほとんどありません。
さて、それではなんとかして評判を落とさずに、社員旅行に参加しない方法はないのでしょうか?
社員旅行の上手な断り方
しかも交通費無し、お給料無し。
なにこれ、罰ゲーム?
親睦深めるまえに暑くて化粧も落ちるし、倒れる
これだけ行きたくない人が圧倒的に多いのに、断れない理由。それは自身の「昇給・昇進の印象にかかわるから」ですよね。
私から言わせると、そんなもん気にしても人生の根本的な解決にはならないのであまりオススメはしません
しかし、そうはいってもできるだけ円滑に仕事を進めるためにも、少しでも良い印象を残しておきたい気持ちはわかります。
上手な断り方としては以下のような方法です。
- 家族関連の行事:冠婚葬祭
- 友人関連の結婚式
- この日限定でも怪しくないイベント
冠婚葬祭
「家族や親戚関係の行事」という名目で社員旅行を断るのは1番角が立たないやり方ですね。
注意点は身近すぎる親族は避けた方が良いですよ。上司から真剣に心配されたり、場合によっては祝儀、香典、式への出席など余計な気を使われます。
わたしも昔、まだはっきりと断れない頃に「じいちゃんが死んだんです」と伝えたところ、めちゃくちゃ心配されました。
当時の上司が、小さい頃はまさかのおじいちゃんっ子だったというオチですね。うまく断るはずが、なぜか罪悪感まで感じる始末でした(苦笑)
家族づきあいが日ごろから強いことを言いふらしておいて、そのうえで遠い親戚の葬式などにしておくと、行かざるを得ない空気を作れますよ。
友人関連の結婚式
友人の結婚式も使いやすい断り文句です。大事なことは「何日にどこで誰が結婚して、何人くらいの出席率、帰り際の引き出物」これくらいは話を作っておきましょう。
会社の近く、上司の家の近くの式場はもちろん避けてください。できるだけ会社の人間が関わりあいのない場所でやっておくのが良いですね。
「証拠を見せろ!」とまでは言ってこないとは思いますが、以前に参加した写真くらいは改めてカメラフォルダの最新の位置に保存しておくと完璧です。
普段から結婚式の写真を友人から確保しておくのもよいですね。
この日限定でも怪しくないイベント
冠婚葬祭よりは理由が弱いですが、それでもこの日じゃないと駄目だったんだなと思ってもらえる内容であれば、充分に使えます。例えば、
『インド就職をして疎遠になってしまった大親友が帰郷するんです。〇年ぶりに会えるので』
とか
『歯医者、眼科産婦人科の定期健診=この日しか予約が取れなかった』
などは比較的使いやすい理由となります。
社員旅行に行かないデメリット
社員旅行に行かないことで起こりえるデメリットは
評価がマイナスにならなくてもプラスにはならない
先ほど「会社側の本音」で記載した通り、会社としては様々なメリットから出てほしいと思っています。
そこで参加した社員は帰属意識が高いということで、評価なども感情的に優遇する可能性は0ではありません。
まぁ辞めそうにないから、多少無茶な命令をしても良いかなというマイナスの部分も出る可能性はあります。
社内の人間関係の雰囲気が変わる
社員の絆が深まることで、これまでの関係性の改善などは見込まれます。
普段は話しづらく近づきたくなかった上司が、実は共通の趣味もあって面白いなど、意外な発見が出るケースも。
また、同期が意外な人と仲良くなっているなど、社内での関係性が変わっていたりします。
教育研修の機会が減る
旅行が研修も兼ねている場合は、そこで得られたはずの知識の機会損失はあります。
また、普段多忙で質問しづらい業務や相談など、本音で聞けるチャンスがあるのは、こういう機会だったりもします。
新卒1年目など、まだまだ仕事を教えてもらう立場の人であれば、社員旅行には行っておいた方がいいですよ。
それでも社員旅行には行かない方が良い理由
旧体質の会社を中心に、まだまだ会社=家族のような関わり方を求めてくる企業が多いですよね。
参加しないデメリットを記載しましたが、個人的には新卒1年目でもない限りは参加する必要はないと思います。
今の会社の人間関係が嫌で、どうしても社員旅行に行きたくないと感じている人だっていますからね。
今の職場環境が、あなたには合っていない可能性は視野に入れておきましょう。
もし、自分には合っていないと思う場合は、以下の流れで環境を変える努力をしていくべきです。
転職活動をする
本質を言えば社員旅行などという変動費ではなく、
- 社員1人1人の給料という固定費を上げてあげる
- サービス残業を0にする
- リモート勤務okにする
こういう方向性にしないと、人が定着する職場を作るのは難しい時代になりました。
それではいつまでも古い考え方の会社に勤め続けていると、どうなるでしょうか?
会社に貴重な時間という人生を捧げても、あなたの人生までは保証してくれません。下手したら、一緒に沈みます。
そうならないためにも、勤務時間外はあくまでもプライベートの場として時間を大事にしていってください。
不安に感じる方は、転職活動を通じて自分の適性や性格に合った職場を探してみましょう。
ハタラクティブなら今の時代にあった働きやすい職場をあなた専用にカスタマイズして無料で紹介してくれます。
積極的に利用していきましょう。
副業をする
そして、個人で稼ぐ能力を早い段階でつけることで、将来生き残れるようにしておくことが1番大事ですよ。
国や会社が変わるのを待っていたら、あなたは不満や愚痴を抱えたまま会社に居残る先輩方と同じ一生を終えることになります。
本当にそれでいいんでしょうか?社員旅行を断った時間で、全力で自己投資しましょう。
わたしの場合は自分の心に素直に従った結果、最悪昇給や昇進ができなくても、生きられる道を選ぼうと思い、複(副)業をはじめました。
いつ会社から必要がないと言われても問題ない仕組みを人生に取り入れる。
それだけで、周りの空気や意見なんて無視して好きなこと言えるので、ストレスがめっちゃ減りましたよ。
安いし低い。これでサビ残とか、奴隷と変わらないな…
・中小企業の昇給率「1.45%」。25万円の給与なら3,500円前後。
大企業の昇給率は「2.59%」。25万円の給与なら6,500円前後https://t.co/0aWP0XbXWY
— タイ就職のチャイカプ@ 🇹🇭複業 (@genchisaiyou) 2018年6月22日
そもそもこの事実です。25万円の給与なら昇給といっても3,500~6,500円しか上がらない。
昇給率なんて、スズメの涙の会社がほとんどなんですよね。自分で稼ぐようになったら、このくらいの額は余裕で回収できます。
実際にわたしはブログで稼ぐようになり、今では毎月の本業よりも稼げるようになっています。
周りと一緒に社員旅行に対する愚痴を言い合って慰めあう時間があるなら、すぐに一歩踏み出して己の力で稼ぐ世界に入っておくことをおススメします。
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タイ中心に部屋で働くのが好きな人です。
【経歴】新卒ブラック社畜→ニート→海外就職+副業→週3リモートワーク→デュアルライフ(日本↔タイ)
人材業界のRACAとして計7年以上活動し、現在は事業会社のRPO(採用代行)や複業キャリア講師としてフリーランスで活動中。
35歳から副業で複数サイト運営しながら、2021年からタイで金融投資(米&全世界)を開始。
2031年からサイドFIRE予定です。
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