国民年金って入っておいた方がいいのかな?
海外への転出届を行うと、出国の翌日に国民年金の資格は喪失し、任意加入となります。要は、入らなくてもいいんですね。
わたしは2013年12月からタイで会社員(現地採用)としての生活をスタートしましたが、実は国民年金を抜いていました。
しかし海外移住して5年半が経過し、一時帰国のタイミングで改めて加入しなおしました。
- 国民年金を払った方がお得な理由×3つ
- 任意加入の手続き方法
目次
国民年金を払った方がお得な理由×3つ
日本に一時帰国する際に最初に手をつけるのが『国民年金』
「自分で用意するから良いや(と言いつつ何もしてなかった)」だったので、ここはきちんと向き合う予定です。
そもそもワイの年金手帳はどこにあるのやら…😱 pic.twitter.com/leN13YzdHY
— タイ就職×複業🇹🇭チャイカプ@バンコク中心に多拠点生活 (@genchisaiyou) September 22, 2019
海外に行く際には住民票を抜く人が多いです。もちろん抜く際にはメリット・デメリットがあります。
その際に国民年金の任意加入を決められるわけですが、わたしはずーっと抜いていたんですね。
現地採用でも貯金はできますしね。払い損するだけでしょう、って。
確かに、日本で働くサラリーマンの厚生年金だとトータルではたいして儲からないんですよね。
サラリーマンが加入している厚生年金は、自己負担分にいくらか足して戻ってくるだけで、会社負担分は高齢者の年金支給のために没収されます。「ねんきん定期便」では自己負担分しか記載されていませんが、本来は会社負担分も自分が払った保険料です。
— 橘 玲 (@ak_tch) June 13, 2019
まぁこれなら自分で資産運用している方がマシなわけで。
手元にあるお金を全部使っちゃうような人くらいしか、正直お得ではないですよね。
ただし、国民年金はそこまで損する可能性が低いなと感じたわけです。以下、メリット3つ。
- 基礎年金は払い得である
- 障害年金がある
- 終身保険である
基礎年金は大赤字なので、本来であれば5万5000円ももらえません。それが可能になっているのは、税金が投入されていることと、厚生年金から会社負担分が「流用」されているからです。これによって、国民年金は有利な「投資」になっています。
— 橘 玲 (@ak_tch) June 17, 2019
上記の通り、国民年金はむしろお得なんですよね。多くの会社員の方に負担してもらって運用されている制度です。
そしてこのまま行くと、自分も長生きできそうなんですよね。寿命が延びていることを踏まえると、終生保険のメリットは無視できないなと。
メリットの詳細は以下の記事をご覧ください。(youtubeでも話しています)
というわけで、実際に一時帰国の際に国民年金に任意加入してきました。
任意加入の手続き方法
国民年金の納付書が一向に届かないから千葉まで行きました。往復3時間。この無駄、なんとかしてほしい…
とりあえず3月締めまでの分と、未納申請を行ってた6カ月分は支払いできました@コンビニ
前納以外は現金払いのみというのも不便だね。来季からのクレカ前納手続きは完了したから、目的は達成🦔 pic.twitter.com/01cE1afQpm
— タイ就職×複業🇹🇭チャイカプ@バンコク中心に多拠点生活 (@genchisaiyou) October 23, 2019
保険料を納める方法は、2つあります。1つは国内にいる親族等の協力者があなたのかわりに納める。
もう1つは日本国内に開設している預貯金口座から引き落とす方法です。私は後者を選択。
ちなみに任意加入したい場合、きちんとその意思を伝えないと自動的に加入することにはなりません。
手続きはお住まい地域の年金事務所にて行いましょう。他の地域でも手続きはできますけど、納付書は郵送となってしまいます。
そのため、住所を置いてあった千葉までわざわざ納付書を受け取りに行く羽目に(涙)。
なお、年金事務所で支払いはできません。近くのコンビニ等で行うことになります。クレジットカードも使えず、現金のみなのでちょっと損ですよね。
年金の追納について
こちらは私の年金の記録です。転出届を出す際に、きちんと未納申請をしていれば2年分はさかのぼって納付が可能です。
一時帰国として戻ってきた9月分から翌年3月までをキャッシュで支払いました。
クレジットカードでの一括納付がおすすめ
今後、支払う意思がある方はクレジットカードによる前納がおすすめですよ。おすすめ理由は以下の2点。
- クレジットカードのポイントがたまる
- 毎回手続きをしなくても、自動更新可能
クレジットカード決済ができるのは大きいですよね。まとめて支払うので、その分のポイントも溜まります。
前納は最大で2年分まで可能です。4月~3月で1年と見なされるので、私は翌年の4月分から申請可能でした。
更新も確認したところ、自動で更新できるとのことでらくちんですね。毎回日本へ帰ってくるのは面倒ですから。
年金事務所では前納するための申請書類を記載するだけです。印鑑がなくても署名で大丈夫でした。顔写真入りの身分証明書と年金番号が分かればOKです。
年金事務所の若い兄ちゃんとかだと、誤った認識を持っているかもです。おかげで年金事務所に2回も行く羽目に・・・。
付加年金も加入しておいた
付加年金とは、毎月の国民年金保険料に月額400円の付加保険料を上乗せして納めることで、将来受給する年金額を増やせる制度です。
付加保険料を納付することで「200円×納付月額」が、将来受け取れる年金に加算されます。
付加年金額(年額)は「200円×付加保険料納付月数」で計算し、2年以上受け取ると支払った付加保険料以上の年金が受け取れます。
例えば、40歳から60歳までの20年間付加保険料を納めていた場合の年金額は次のとおり。
この48,000円が、将来の年金に加算されて毎年支給される計算です。この時の付加保険料の支払総額は以下になります。
つまり、支払った96,000円に対して毎年48,000円の付加年金を受け取ることができる=2年で元がとれます。
65歳から年金を受け取り始めたとしたら、67歳以降の付加年金分は純増のプラスとなっていきますね。
付加年金のデメリット
- 65歳前に亡くなると、納付した付加保険料が全額返ってこない
- 67歳未満で亡くなると、支払い保険料と年金受取額の差額分は損となる
- 老齢基礎年金の繰上げ支給を受けると、付加年金も同額で減額扱い
長生き前提の掛け金なので、早くに亡くなったり年金の支給を早めることで減額されるなどのデメリットはあります。
まぁそもそも早死に前提の人は年金加入とかしないと思うので気にすることはないかもですけどね。
任意納付の注意点×2(2021年5月追記)
任意加入をして初めての帰国で発覚したことなんですが、2点ほど注意点があります。
帰国した時の手続き
以下の条件に当てはまる人は帰国の際に手続きが必要です。
- 任意納付を選択した人で本帰国した人
- 一時帰国などで短期間だけ国内に住所を有した人(住民票への登録)
その期間については強制加入被保険者となりますので、手続きが必要になります。
転入された市区町村役場にて加入手続きを行ってください。
付加年金の加入漏れ
前回の帰国時に付加年金にも加入申請をしたのですが、なんとクレカで落とされてなかったんですね。
どうも手続きが漏れていたようで、初月だけしかカウントされていない。1年半ほど未加入となり、追納もできないそうです。年金機構のHPには
納期限を経過した場合でも、期限から2年間は付加保険料を納めることができます。
この記載があったので年金事務所にも問い合わせをしたのですが、
仮に引き落としのタイミングで気づいてもその時は海外ですしね。どうしようもないじゃんっていう・・・。
クレカ支払いや引き落としの件はくどいほど確認しておいたほうがいいですよ。
国民年金の任意加入の手続き:まとめ
日本に来てイライラすることNo1は役所や銀行の事務処理ですね。
このやり取りの時間は1円も生まないのに非効率なことが多すぎます。
・本人確認本人確認本人確認…
・書類郵送返送郵送返送…
・印鑑印鑑印鑑印鑑…未だに書類が郵送されて来ないし、もう滞在中に終わる自信ないっす😇
— タイ就職×複業🇹🇭チャイカプ@バンコク中心に多拠点生活 (@genchisaiyou) October 13, 2019
何をするにも郵送・本人確認と、WEBだけで完結できないのが本当に不便ですね。
とはいえ郵送に身を任せていると結果的に時間がかかりすぎて手続きが終わらないリスクが高いです。
面倒でも年金事務所に直接伺って済ませるといいですよ。
20代の人はあまり気にしないかもしれませんが、「現地採用の社会保障の薄さ」に私は強い危機感を持っています。
わたしのように30代過ぎてから海外に渡航する人は、少なくとも国民年金ぐらいは支払っておけるようにしておくことをオススメいたします。
とはいえ、現地採用の給料では国民年金を支払い続けるのはちょっとしんどいんですよね。年間で約20万円近く飛んでいくわけですから。
リモートで日本円を稼いでおければ、月々の支払いも安心です。副業の方法は「副業のおすすめと稼げる方法、バレないやり方のまとめ」をご参照ください。
注意点、手続き、移住後に必要となる情報をまとめた記事一覧は下記リンク先から確認してみてください
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タイ中心に部屋で働くのが好きな人です。
【経歴】新卒ブラック社畜→ニート→海外就職+副業→週3リモートワーク→デュアルライフ(日本↔タイ)
人材業界のRACAとして計7年以上活動し、現在は事業会社のRPO(採用代行)や複業キャリア講師としてフリーランスで活動中。
35歳から副業で複数サイト運営しながら、2021年からタイで金融投資(米&全世界)を開始。
2031年からサイドFIRE予定です。
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