こちらの記事では、海外にいながらオンラインにてパスポートの更新申請をする方法についてご紹介いたします。
2023（令和5年）3月27日からオンラインでの対応が可能となった旅券申請ですが、僕自身も本当に問題なく起動するの？と不審に思いながら申請してきました。
申請中に困った内容や対応策なども合わせて記載させていただきますね。なお、2023年4月時点では
- 在シンガポール日本国大使館
- 在タイ日本国大使館、在チェンマイ日本国総領事館、
- 在英国日本国大使館及び、在エディンバラ日本国総領事館
上記において対応可能です。それ以外の国や地域については、随時更新されることを期待しましょう。
目次
そもそもパスポートはいつから更新ができるのか？
パスポート更新は、残存有効期間が1年未満になってから更新可能です。ただし、
- 結婚や離婚などで戸籍上の氏名が変わった場合
- 本籍の都道府県が変わった場合
- 就業や留学などで長期滞在を予定がある場合で、残存有効期間が不足するとわかっている場合
上記の場合は1年以上の猶予があっても更新できます。
なお更新すると更新前のパスポートの残存有効期間は切り捨てられます。
新しいパスポートが発行された日から新たにカウントされることになります。
現地のトラブルで有効期限を過ぎてしまう可能性を考えると、ギリギリ申請はやめたほうがいいです。
病気、けが、盗難被害ですぐに帰れない、天候不良で航空機が飛ばばない、etc.。
そもそも入国の条件に、一定以上のパスポートの残存有効期間を設けている国や地域もあります。
入国日から3～6ヵ月程度の期間が一般的です。
残存有効期間がないと、チケットがあっても航空機に搭乗できませんのでご注意を。
オンライン申請前に準備しておくこと
申請に必要なものは先に手元に準備しておくとスムーズです。
- 現在有効なパスポート
- カメラ付きNFT対応のスマホ（iPhoneなら 7/7 Plus以降）
- 紙かメモ帳とボールペン
- 在留届の提出
カメラで撮影もしますので、その際は背景が白い壁などに移動しましょう。
在留届が未提出の方は、まずオンラインで在留届をご提出ください。パスポートのオンライン申請のやり方
オンラインからの申請方法については在タイ日本国大使館のサイトをご参照ください。
外務省旅券課で作成された（国外）切替申請手順概要にて画像付きで記載がありますので、ご参照いただくのが1番分かりやすいです。
ここでは私が申請した際につまづいた点を4点ほど共有します。
はじめから携帯で申請した方が良い
PCで申請手続きを進めていたら、途中で画面遷移ができなくなりました。
アプリをインストールしてからはアプリを自分では立ち上げずにQRコードを読み込み、自動的に立ち上げる必要があります。
アプリから立ち上げようとすると、この画面が出ます
しかし私の場合は何度QRコードを読み込んでもアプリが起動せず。
結局、携帯から改めてログインをしたら進めることができました。
ICチップの読み取り
パスポートのICチップを読み取る場面があるのですが、5回ほど試してようやく成功しました（1度バグってiphoneを再起動もしてる）。
同じようにできない人は根気強くやり続けるか、ICチップを読み込む代わりの方法をご検討ください。
「あらかじめ撮影した顔写真と自書画像を利用したい人はこちら」というリンクがあるので、そちらから対応すると良いかと。
それでも難しい場合は問い合わせを推奨です。
私も別件で問い合わせをしましたが、翌日には丁寧に回答をいただけました。
通信欄
申請した翌日に2点ほど追記するようにと、メールを受領しました。
1点目は「本籍地の都道府県以下の情報について、ORRシステム上の「通信欄」にてご連絡ください。」とのこと。
そんなこと最初の画面には記載がなかった（多分）のですけどね。
とりあえずSTEP3の1番下にあった「通信欄」に「本籍地」を記載しました。
- 住民票で調べる
- 警察署・免許センターなどに設置されている確認端末で確認する
- スマホで調べる
住民票
役場に行って「本籍・筆頭者の記載を要する」欄にチェックを入れ「本籍地・筆頭者が記載された住民票」を取得すれば確認できます。
警察署・免許センター
運転免許証をお持ちであれば、ICチップには本籍地情報が記録されています。
警察署・試験場・免許更新センターに設置されているICカード読み取り装置を利用して本籍地を確認することができます。
免許証とスマホ
運転免許証に内蔵されているICチップに本籍地が記録されているため、その情報をスマホで読み取ることもできます。
確認には免許更新・登録時に設定した2種類の暗証番号（4桁）が必要になります。
自分の本籍地ってそんなに変えることもないと思うので、こういう機会にメモして取っておくといいですよ。
なんだかんだで、たまに利用するんですよね。
滞在資格確認書類
移住者であればビザ持ちのはずなので、当然この申請はあるだろうと思いつつ、デフォルト設定では出てこないです。
オンラインでの申請受付完了後、タイにおける滞在資格（旅券査証欄等）のアップロードをお願いするメールが届きます。
ご自身のビザのページの写真を撮って提出しましょう。
パスポートの更新手数料の支払い方法
申請が無事に完了すると、「交付予定日と手数料納付のお知らせ」が届きます。
オンラインで申請した旅券については、クレジットカード又は大使館での現金払いが可能です。
クレジットカードの場合は日本円、現金払いはタイバーツのみ。
クレジットカード払いの場合は実際にパスポートを受け取るまでに、送られてきたURLへの登録しましょう。
日本での邦貨（日本国内で旅券申請をした場合の手数料と同額）での支払いになります。
全て日本円決済になっており、日本以外の場所で発行したクレジットカードを使用した場合は、別途換算手数料等が加算されることも。
クレジットカードの納付が完了すると
後述しますが、現地で旅券の交付申請が完了すると、「クレジットカード払いでの手数料納付が完了しました。というメールが届きます。
パスポート更新の際の注意点
旅券法の改正により、令和5年(2023年)3月27日から主に以下の点が変更となりますので、ご注意ください。
戸籍謄本
これまで戸籍謄本又は戸籍抄本のいずれかの提出を受けていましたが、今後は、戸籍謄本の提出が必要です。
初めて旅券を作成する場合、旅券の有効期限が切れている場合、旅券の記載事項に変更がある場合等は、「6ヶ月以内に発行された原本の提出が必要」となります。
戸籍謄本は原本を提出する必要があるため、オンラインでの受付完了後、戸籍謄本の提出依頼メールが送付されてきます。その後に要提出です。
ただし、旅券の記載事項に変更がなく、且つ、有効期限内の旅券を更新（切替）する場合は、従来どおり、戸籍謄本の提出は省略可能です。
査証欄（ビザページ）の増補の廃止
旅券の査証欄に余白がなくなった場合でも、増補はもうできません。
有効期間が元の旅券の残存有効期間と同じ「残存有効期間同一旅券」、もしくは新たな旅券（5年又は10年の有効期間）のいずれかの発給申請をする必要があります。
再度旅券を申請する場合の手数料
旅券を申請したものの発行後6か月以内に受領せずに同旅券が失効した場合。
失効後5年以内に新たな旅券を申請する際は手数料が通常より高くなります。
ビザやリエントリーパーミットは？
お手数ですが、必要の際は前回のパスポートをお持ちいただきますようお願いいたします。
返却を希望すれば、滞在許可やビザが付された旧旅券をもとに、滞在されている国の当局に対し、滞在許可やビザを新たな旅券に転記する手続きを行うことができます。
滞在許可やビザの有効性は日本政府や在外公館では判断できませんので、滞在されている国の当局にご確認いただくようお願いいたします。
というわけで、旧パスポートは希望すれば返ってくるようです。
そしてビザの転記については別途要対応とのこと。
なお、ビザ転記手続きは原則としてビザ発給を受けたイミグレーションでのみ可能です。
パスポートを受け取りに行ってきた
交付予定日以降に、在タイ日本国大使館へパスポートの受け取りに行きましょう！現地の受付で整理券のBを取り、順番を待ちます（Aは申請用の整理券）。
既にクレジットカード払いの手続きが済んでいる方は、この場で現金の支払いは必要ありません。
パスポートの受け取りの際は、QRコードか、受け取り用の受理番号を見せれば問題なしです。
パスポートの受け取りの際の注意点
ビザ転記レター
パスポートの受け取り時は忘れずに「ビザ転記レター」をいただきましょう。
係員の方もある程度の日本語は通じるので、忘れていなければいただけます。これがないと、転記ができないです。
そして合わせて貰うお知らせにさらっと書かれているのですが、
- 新旅券に転記するための手続きは、遅くとも次回の出国時までに
- 再入国許可（リエントリーパーミット）の転記の可否は係官の判断にゆだねられる
- 場合によっては再取得しなければならない
出ましたね、海外役人の適当対応。最悪の場合、リエントリーパーミットは新たに取得する必要も出てきそうとのこと。
そして大使館のスタッフに聞いてみましたが、その判断の是非はわかりかねるそうです。
ビザの転記手続き
古いパスポートには穴があけられます
小さな後悔を抱えつつも、運にゆだねるしかありません。
イミグレーションまで手続きをしにいく時間で働いて稼げる金額＋往復の交通費＋リエントリーの交渉までを検討してみた結果。
私はプロンポンにある代行会社のアジアビザコンサルティング社に依頼をしました。
代行費用は2,500THB。必要日数は約3営業日とのことでした。必要なものは、
- ビザ転記レター
- 新旧のパスポート
- 通帳（原本）
なお、スタッフさん曰く
というわけで、信じて委託。
後日、受け取った際にはしっかりとリエントリーパーミットも転記されていましたよ！
なお、古いパスポートも返ってきました。パスポートのスタンプ記録を取っておきたい方は、タイ移住をすれば叶いそうですね。
パスポートのオンライン申請から受け取りまでの時系列
申請から受け取りまでにかかった日付は時系列で書くと以下のとおり。
4/4にオンラインより申請
↓
4/5にビザページ滞在資格確認書類の提出を求められる
同日に申請完了となり、交付予定日がメールにて送られてくる（4/11が交付予定日）
↓
受取期限が2023/10/05とあったので、都合が良い日に受け取る。（私は5/3に受領）
↓
代行会社にビザとリエントリーパーミットの転記依頼（5/3）↓
代行会社から受け取る（5/10）原則として審査完了から3開館日以降にパスポートは受け取れるようです。私の場合は申請完了から土日挟んで6日程度ですね。
ビザの転記に関してもタイの休日を挟む場合は、日数がかかります。
新しいパスポートを受け取るまでは渡航することができませんので、更新のタイミングに注意しましょう。
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チャイカプ
タイ中心に部屋で働くのが好きな人です。
【経歴】新卒ブラック社畜→ニート→海外就職＋副業→週3リモートワーク→デュアルライフ（日本↔タイ）
人材業界のRACAとして計7年以上活動し、現在は事業会社のRPO（採用代行）や複業キャリア講師としてフリーランスで活動中。
35歳から副業で複数サイト運営しながら、2021年からタイで金融投資（米＆全世界）を開始。
2031年からサイドFIRE予定です。
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