タイは1年中暖かく、過ごしやすい気候です。日本からタイに旅行にやってくる友人も増えてきましたので、注意喚起も含めて今日は書いていきます。
タイでは毎年の年末年始6日間の交通事故死で約400人くらい亡くなっており、だいたい前年同期日を見事に上回っております。
- 事故違反者への罰則がゆるい
- タイの交通事故の原因
- 事故が多い時期
結論から言いますと、タイ旅行に来る方は海外旅行用の保険に入っておくべきです。
そして、その手間とお金を節約したい方はエポスカードがオススメです。年会費は永久に無料なのに、持っているだけで海外旅行傷害保険が適用されますよ。
タイは元から世界1の交通事故大国??
元々は世界で2位の交通事故を起こす国として有名でした。
2015年11月8日、世界保健機構(WHO)がまとめた交通事故死者に関するレポートでは、タイは人口10万人あたりの死亡者数が世界で2番目に多い事を表明しております。
レポートの中で、タイでは人口10万人あたり36.2人が死亡しており2番目に高い水準。1位はリビアで73.4人。3位はレソト33.7人だった。
WHOは、タイの道路交通事情について、道路の保全管理、車両の整備基準、道路交通法規の執行などが不十分と指摘している。
かねてより、タイでは飲酒運転による交通事故やバイクでのヘルメット未着用走行などが問題とされて久しい。
様々なキャンペーンや取締り強化も行われているが、目に見える成果は上がっていない。
さらには、統計上表れていない事故も多数あると見られており、実際にの数値は1.5から2倍になると言われている。
また、近隣のアセアン諸国ではベトナム24.5人。マレーシア24人。ミャンマー20.3人。カンボジア17.4人。インドネアシア15.3人。フィリピン10.5人だった。
ちなみに日本は4.7人で先進国ではフランスの5.1人、米国10.6人を下回っているそうです。
日本に比べるとタイの交通事故死亡率は7.7倍です。
私、これまでは日本の2倍くらいだよと感覚で答えていましたが、7.7倍って・・・。
先日も日本からタイのアユタヤまでツアーで来た方が事故にあっていましたね。
タイ中部アユタヤ県で8日午後4時ごろ、日本人観光客を乗せた車と、トラックが衝突した。地元警察などによると、車に乗っていた日本人4人が死亡。
同乗していたタイ人観光ガイドも死亡し、タイ人運転手は重体という。
死亡した日本人は、大阪府在住の成本勝彦さん(65)と娘の陽香さん(30)、京都府在住の米今義夫さん(68)と妻の久美子さん(59)。
地元メディアによると、前方のトラックが道を曲がろうと速度を落とした際、後続の車が追突したという。
救助隊は追突時の時速が100キロを超えていたのではないかとみている。
日本人観光客は世界遺産の遺跡があるアユタヤのツアーに参加していたという。
2017年2月には、アメリカのリサーチ会社による調査で「世界でワースト1位の交通事情」の不名誉を手に入れたタイ。
同時に「交通事故での死亡率で世界ワースト1位」にもなりました。
各国から集めた情報やデータをまとめているサイト、ワールド・アトラスが世界30か国を調査したところ、タイは10万人中36.2人が交通事故で亡くなっていて最悪の数字。
上記2015年時代と変わらぬ高さを維持しております。
飲酒運転の撲滅運動などを展開している市民団体「ドント・ドライブ・ドランク・ファンデーション」のテーチン事務局長は、
交通事故死はタイにとって極めて深刻な問題。
と話しています。
The road death rate in Thailand is a matter of extreme concern as the country now ranks first, surpassing the deadliest country in the last survey, Libya,” Thaejing Siripanit, secretary-general of the Thaejing Siripanit, secretary-general of the Don’t Drive Drunk Foundation, told the seminar.
Thailand’s estimated road traffic death rate (per 100,000 population) stands at 36.2 this year, followed by Malawi (35) and Liberia (33.7).
交通事故事故違反者への罰則が弱い??
色々と罰則は昔からかけているようですが、あまり効果はないようですね。
交通事故死亡率世界2位のタイ、飲酒運転者に遺体安置所での奉仕作業―英紙
2016年6月23日、環球網によると、交通事故による死亡率が世界で2番目に高いタイ
飲酒運転の処罰の1つとして、遺体安置所で遺体を洗ったり拭いたりするなどの作業が科せられている。
英紙デイリー・メールによると、タイ政府は飲酒運転を減らすことを目的に、4月から「遺体安置所での奉仕作業」という刑罰を新たに導入した。
運転手に反省を促すとともに、飲酒運転が死亡事故につながることを自覚させ、安全運転を励行させるためだという。
この刑罰を科せられると、指定された場所で遺体を洗ったり、運んだりする作業をすることになる。すでに1700人の飲酒運転者がこの刑罰を科せられている。(翻訳・編集/岡田)
飲酒運転の取締り強化、罰金最高40万円
タイ国家警察のチャクティップ長官は、年末年始の治安維持と交通事故防止に向け、各種取り締まりを強化する方針を示した。
18日付ポストトゥデーが報じた。 飲酒運転については特に取り締まりを強化する。違反者には5,000~12万バーツ(約1万7,300~41万5,000円)の罰金か1~10年…
参照:NNA ASIA
タイの交通事故の原因、そして事故が多い時期は?
交通事故の主な原因は飲酒運転とスピードの出しすぎが大半です。短気な運転手が非常に多いんですよね。
私も先日乗ったタクシーで高速に乗った際には140キロ出されたのですが、ウインカーを出さずに縫うように車線変更を繰り返すので、非常に怖かったです。
なお事故が多い時期は長期休暇が重なる年末年始や毎年4月の水掛け祭りで有名なタイ正月ソンクラーンが最も多いです。
【タイ】タイ当局によると、4月11―17日のタイ正月(水かけ祭り)期間中に報告があった交通事故は3690件(前年同期比7・1%増)で、
390人が死亡(同11・8%減)、3808人がけが(同4・2%増)をした。
事故件数が最も多かったのは東北部ウドンタニ県で161件。次いで北部チェンマイ県158件、北部ピッサヌローク県107件だった。
死者数が最も多かったのは東北部ナコンラチャシマ県で17人。次いで北部チェンライ県15人、東北部サコンナコン県13人。
交通事故の原因は「飲酒運転」が全体の43・1%、「スピードの出し過ぎ」が27・9%を占めた。
【タイ】タイ内務省によると、12月29日―1月3日に報告があった交通事故の件数は3579件(前年同期3379件)、死者426人(同380人)、負傷者3761人(同3505人)だった。
都県別で交通事故件数が最も多かったのは東北部ウドンタニ県で146件、2位は北部チェンマイ県で143件だった。
死者数が最も多かったのは東部チョンブリ県で33人、2位はウドンタニ県で22人だった。
チョンブリ県では2日、路線バンとピックアップトラックが正面衝突して炎上し、25人が死亡する事故が起きている。
東部チャチュンサオ県では3日、メルセデス・ベンツの乗用車が道路脇の溝に突っ込み炎上し、乗っていた35―85歳のタイ人男女5人が死亡した。
東北部ロイエット県では4日、ピックアップトラックが道路を外れて横転し、乗っていた男性4人が死亡、男女5人が重傷を負った。
南部クラビ県では4日、バンが道路脇の斜面に突っ込み、乗客の台湾人観光客8人がけがをした。
田舎に行くほど、事故率高いですね。マイルドヤンキーが酔っ払って調子に乗るのでしょうか・・・。
それとも単にバンコクから田舎への帰省が多いので、田舎の事故率が多くなっているのでしょうか。
特にソンクランはお祝いムードですからね。出稼ぎでバンコクに出てきて、祝い酒を飲んで帰省。そして途中で事故を起こしてしまうのでしょうね。
お酒とスピード以外の原因
タイで交通事故が多い原因として、上記理由に加えて、以下の4つが大きいです。
- 車社会
- 道路交通法や車検整備が日本に比べゆるい。
- ルールを守らない
- 薬をやってる
BTSやMRTなど、電車の延伸も進んでおりますが、まだまだ車がメインの道路事情です。だからバンコクではよく渋滞が発生します。
道路交通法や車検整備も日本に比べゆるいです、「踏切一旦停止は行わなくて良い」とか。免許もかなり簡単に取れますからね・・・。
また、バイクやスクーターの2人乗りやヘルメットを着けずに走行するのは毎日見ます。あと、歩道を走るバイクとかね。
バイクの歩道走行、罰金額を引き上げ|ニフティニュース
昨年7月9日から約1年間で、歩道を走行するバイクを取り締まった件数は2万659件。これによる罰金総額約1100万バーツ
もっと罰金上げて1万バーツとかで良いよ
夜とか警察が見張ってないと多いんだよねhttps://t.co/0OVGnjPejT
— タイ就職🇹🇭チャイカプ@10/21は東京でトークイベント(一時帰国中) (@genchisaiyou) July 24, 2019
ちなみに覚せい剤系のドラッグを常用しているドライバーもいるようですね。私もこの間見ちゃいました・・・。
とある病院の待ち合わせ室がマジックミラーのようになっているのですが、そこに気づかずに目の前でこそこそとやりとりしていましたね・・・。
タイの交通事故:まとめ
私も忙しい時にはついバイクタクシーを利用してしまう時がありますが、事故は本当に良く起きるんですよね。。。
駐在員だと会社が乗るのを禁止にしているところもあるくらいです。
怪我をしても賠償金なんて、彼ら運転手はお金がないので払えるわけもありません。そのため、なるべく乗らないようにはしております。
万が一、入院とかすると医療費はとんでもないことになります。日本で国民健康保険がない場合の支払い額を考えると、、、おのずと分かるかと思います。
ですので、短期のタイ旅行でも海外旅行保険への加入を強くお薦めしてます。外国人観光客がトラブルに巻き込まれる例も多いですしね。
その分のお金で豪華なホテルに泊まりたいな・・・
わざわざ海外旅行保険に入らなくても、カードを持っているだけで保険が適用されますので、便利です。
交通事故や盗難・詐欺などに合っても、海外旅行保険の有る無しではまるで話は違います。自分の身を守れるのは自分しかいません。
日本からタイへ旅行に来る際は、キャッシュレス診療で自動的に保険が適用される海外旅行保険付きのクレジットカードを持つなど、しっかりと準備をしてから行くように心がけてくださいね。
注意点、手続き、移住後に必要となる情報をまとめた記事一覧は下記リンク先から確認してみてください
▼海外旅行中のリスクを減らしたいなら、こちらも読んでみましょう▼
最新情報をお届けします
Twitter でchai krap bkkチャイカプをフォローしよう!
Follow @genchisaiyouチャイカプ
タイ中心に部屋で働くのが好きな人です。
【経歴】新卒ブラック社畜→ニート→海外就職+副業→週3リモートワーク→デュアルライフ(日本↔タイ)
人材業界のRACAとして計7年以上活動し、現在は事業会社のRPO(採用代行)や複業キャリア講師としてフリーランスで活動中。
35歳から副業で複数サイト運営しながら、2021年からタイで金融投資(米&全世界)を開始。
2031年からサイドFIRE予定です。
▶詳しいプロフィール最新記事 by チャイカプ (全て見る)
- タイ航空のラウンジ|「ロイヤルシルクラウンジ」と「ロイヤルオーキッドプレステージラウンジ」を利用してきました@スワンナプーム空港 - 2023年10月19日
- タイ航空ビジネスクラス搭乗記|バンコク→羽田へのAIRBUS 330-300【2023.8】 - 2023年10月9日
- ライフシフトラボの評判と口コミを受講生にも聞いてみました - 2023年5月30日