海外のどこで需要が多いの?
こう考えているあなたは、堅実な考え方の持ち主ですね。
あなたを必要とする企業が多い国ほど、海外就職先の選択肢が広がります。
そして好待遇な条件や環境の企業を選ぶことができる可能性が高まるのです。
今回は国別の日本企業海外進出ランキングベスト3の国と、海外に進出している企業の主な業種を紹介します。
上位3国で「あなたのスキル」が一番歓迎されそうな国をチェックしてみましょう。
2013年からタイに住み、日本と海外で6年以上人材業界に携わっていた私の経験も交えてご紹介いたします。
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目次
日本企業の海外進出数:第1位は中国
日系企業の進出拠点数第1位は13億人を超える世界第1位の人口を誇る中国です。
近年は日系企業の数も減りつつありますが、なんといっても人口需要がすごいですからね。
中国は世界第2位の国内総生産(GDP)により支えられておりまさに「世界最大の市場」と言える大国です。
また豊富で安価な労働力を確保できることから、「生産代替先」として魅力的な国でもあります。
中国に進出している日本企業の業種は、卸売・小売業の割合が多く全体の約3割。
次いで製造業が約2.5割そしてIT・通信業が約1割と続いています。
2001年の11月にWTO(世界貿易機関)に加盟した中国。
小売サービスの規制緩和を実施したことから卸売・小売業の日系企業の進出が加速しました。
イオングループやセブンイレブン等の日本を代表する企業も中国へ進出しています。
中国の消費市場はどんどん成長しているため、日本企業の販路拡大のための中国への進出が拡大していくと考えられます。
また「生産代替先」としての中国についてですが近年中国の労働コストは上昇中です。
更に労働コストが安価な東南・南アジアへ本格的にシフトする企業も見られます。
しかし中国の労働力を必要とする日本企業は未だに多く存在するため、自社商品の生産代替先としての中国のポジションはまだまだ健在なのです。
日本企業の海外進出数:第2位アメリカ
卸売・小売業や製造業の割合が多いは世界第3位の約3億2千万人の人口を誇るアメリカアメリカ。
日本を代表する自動車メーカーや家電メーカーをはじめとして様々な業種業態の日系企業の進出が果たされています。
日系企業にとっては、成長を続ける世界規模で圧倒的な購買力を持つ巨大市場であるという位置づけなのです。
アメリカに進出している日本企業の業種は、卸売・小売業そして製造業が約2割で並びます。
次いでIT・通信業が約1.5割と続いています。
しかし、TPP離脱や製造業の拠点をアメリカに戻すといったいわゆるアメリカの「保護経済政策」。
これが近年のアメリカ国内の製造業に大きな影響を与えています。
今後のアメリカの動向により日本企業に不利益になる経済政策がなされる可能性は無視できません。
日系企業のアメリカへ進出の断念や、既存進出企業の撤退や規模縮小も考えられるでしょう。
日本企業の海外進出数:第3位はインド
約13憶人の人口を抱えるインド市場。
第3位のインドは、は日系企業にとって成長が著しい魅力的な国と位置付けられています。
まずインドの人口約13憶人のうち5割近くが30歳以下であるため、潤沢な若年労働者を確保することができます。
また労働力も安価で、自動車関連の日系企業では生産拠点をインドに移すことにより大幅な労働力の節減に繋がっています。
インドに進出している日本企業の業種は、製造業が約5割と半数を占めます。
次いでサービス業が約2割そして卸売業・小売業が約1.5割と続きます。
IT・通信業の需要が加速している第7位のベトナムにも注目
ベスト3からは外れますが、第7位のベトナムはIT・通信業の需要が伸びています。
日本のIT企業が注目している海外進出国と言えます。
ベトナムにおける日本企業の進出業種の割合は卸売・小売業が約3割とトップですが、続く2位にIT・通信業と製造業が並んで続いています。
年々日本からの進出企業が増加していますが、その理由はベトナムがエンジニア育成を国策として取り組んでいる点にあります。
ベトナムでは国策としてエンジニア育成に取り組むことで、優秀で安価なエンジニアという労働力を大量に確保できるようになりました。
おかげでベトナム企業は、多くの日本企業のIT開発を海外で請け負うといったいわゆる「オフショア開発」を行っているのです。
IT関連のスキルを持っている方で海外就職を希望している方は1度ベトナムをじかに見ておいてもいいですよね。
今後IT・通信業の仕事が益々増加するベトナムはまさにおすすめの勤務地になるはずです。
国別日本企業海外進出ランキング:まとめ
今回ご紹介した内容をまとめてみます。
- 中国では卸売・小売業そして製造業の業種の日系企業の進出が多い。
- アメリカは近年のトランプ政権の保護経済政策で日系企業への風当たりは厳しい。
- インドは自動車関連の製造業を中心に日本企業の進出は年々増加している。
- 日本企業のIT・通信業の需要が加速しているベトナムにも注目
日本企業の海外進出における主な業種は、卸売・小売業や製造業が多くを占めています。
しかしベトナムのIT・通信業のように国によって大幅に需要を伸ばしている業種も多くあります。
これからもし海外で働きたいと希望する方は、業種そして持ち合わせているスキルをまずは棚卸しをしましょう。
そして働きやすい日本の企業で自分を必要としてくれる国や仕事を検討してみましょう。
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タイ中心に部屋で働くのが好きな人です。
【経歴】新卒ブラック社畜→ニート→海外就職+副業→週3リモートワーク→デュアルライフ(日本↔タイ)
人材業界のRACAとして計7年以上活動し、現在は事業会社のRPO(採用代行)や複業キャリア講師としてフリーランスで活動中。
35歳から副業で複数サイト運営しながら、2021年からタイで金融投資(米&全世界)を開始。
2031年からサイドFIRE予定です。
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